...風来者がやってきた...
...彼は風来者のように何処にでも現れる...
...風来者の心には、自由と冒険への渇望がある...
...この辺りは風来者の通り道になっている...
...御存じの風来者でありますけれども...
泉鏡花 「婦系図」
...蝙蝠(こうもり)のごとき者ども、半ば盗賊であり半ば従僕である者ども、戦争と呼ばるる薄明りが産み出す各種の蝙蝠、少しも戦うことをしない軍服の案山子(かがし)、作病者、恐るべき跛者、時としては女房どもとともに小さな車にのって歩きながら酒を密売しそれをまた盗み歩くもぐり商人、将校らに案内者たらんと申し出る乞食(こじき)、風来者の従卒、かっさらい、それらの者どもを、行進中の軍隊は昔――われわれは現代のことを言ってるのではない――うしろに引き連れていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...お君という女は言わば旅の風来者(ふうらいもの)で...
中里介山 「大菩薩峠」
...この異体の知れぬ風来者によって...
中里介山 「大菩薩峠」
...だいそれたこの風来者は...
中里介山 「大菩薩峠」
...よそからの風来者なんですがね」「若い人かい...
中里介山 「大菩薩峠」
...風来者の――といって...
中里介山 「大菩薩峠」
...氏(うじ)も素姓(すじょう)もわからない風来者を捕えて...
中里介山 「大菩薩峠」
...あたしが風来者(ふうらいもの)になつちやつて...
平出修 「瘢痕」
...汚れた労働服を着た一人の風来者(ふうらいもの)が傍(そば)から口を出して彼(か)れにせよ之(これ)にせよなどと云ふ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...見ず知らずの風来者に伴(つ)れられて来て其(その)厚意と※心を目撃すると...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...其れで僕は無駄に時を費した上に某(なにがし)かの銅貨を其(その)風来者に与へて礼を述べざるを得なかつた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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