...そよ風になびく旗...
ストリンドベルヒ August Strindberg 有島武郎訳 「真夏の夢」
...稲のほが風になびくような感じで...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...秋風になびく尾花の末にほのめきては...
大町桂月 「日月喩」
...萱野の風になびくさまにも似て...
太宰治 「右大臣実朝」
...玉蜀黍(とうもろこし)の広葉(ひろば)もガサガサと風になびく...
田山花袋 「田舎教師」
...ガサガサと風になびく萱原薄原...
田山花袋 「丘の上の家」
...たとえばライオンと風になびく草原との取り合わせなどがそうである...
寺田寅彦 「映画時代」
...さらさら風になびく木々も...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...絹糸の風になびくがようにたなびいて...
豊島与志雄 「土地」
...殊に表通りの向側に日の光が照渡っている時などは風になびく柳の枝や広告の旗の間に...
永井荷風 「日和下駄」
...風になびく花のやうに...
永井荷風 「来訪者」
...殊に表通りの向側に日の光が照渡つてゐる時などは風になびく柳の枝や広告の旗の間に...
永井荷風 「路地」
...ヒラヒラと風になびく...
久生十蘭 「キャラコさん」
...風になびく薄にもどうしようもない思いが溢れます...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...房々と風になびく巨大な鬚は...
牧野信一 「鱗雲」
...高い木にかかって咲いた藤が風になびく美しさはこんなものであると思われた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...あだし野の風になびくな女郎花(をみなへし)われしめゆはん路(みち)遠くともと書いて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...朝づく日峯をはなれつわが歩む溪間のわか葉青みかがやく朝づく日さしこもりたる溪の瀬のうづまく見つつ心しづけき溪合にさしこもりつつ朝の日のけぶらふところ藤の花咲けり荒き瀬のうへに垂りつつ風になびく山藤の花の房長からず溪間と云へばおほく其處に多い温泉を見逃がすわけにはゆかぬ...
若山牧水 「樹木とその葉」
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