...晴れてはゐても、敦賀の朝は、身にしみるやうに、風が寒い...
芥川龍之介 「芋粥」
...寒い」風が寒いのを感じるなんて...
海野十三 「柿色の紙風船」
...すきま風が寒いので...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 海野十三訳 「まだらのひも」
...川風が寒いという程ではなく...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...風が寒いよってに...
谷崎潤一郎 「細雪」
...一月十四日曇、風が寒い、二里歩く、今宿、油屋(中・二五)もう財布には一銭銅貨が二つしか残つてゐない(もつとも外に五厘銅貨十銭ばかりないこともないが)、今日からは嫌でも応でも本気で一生懸命に行乞しなければならないのである...
種田山頭火 「行乞記」
...甲板はどうも風が寒い...
寺田寅彦 「高知がえり」
...かなり夜風が寒い晩だのに...
寺田寅彦 「蒸発皿」
...丹波から吹いて来る風が寒い...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...暑いくせに何だか風が寒いような気がするのよ...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...夕暮時の山径は風が寒いだらうよ...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...海の夜風が寒いので三等客の僕等は甲板の上で慄(ふる)へて居た...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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