...顳(こめかみ)の上へ二つの漣立(さゞなみた)つた黄金の河を流してゐた...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...顳(こめかみ)の上に...
芥川龍之介 「酒虫」
...赤く燃えていた女房の顳(こめかみ)が...
オイレンベルク Herbert Eulenberg 森鴎外訳 「女の決闘」
...軍医は顳(こめかみ)の辺(あたり)に残つた剃り落しの髯を気にしながら言つた...
薄田泣菫 「茶話」
...顳(こめかみ)がはげしい脈を打つ...
田山花袋 「一兵卒」
...その顳(こめかみ)のほとり鳴る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...顳(こめかみ)うてば黄銅は槍を支へず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...金縁眼鏡で顳(こめかみ)をはさみつけ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...軽く凹(へこ)みを帯びた顳(こめかみ)...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...顳(こめかみ)を両手にはさんで...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...顳(こめかみ)の血管は激しく波打っていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...時々頭が痛むといっては顳(こめかみ)へ即功紙(そっこうし)を張っているものの今では滅多に風邪(かぜ)を引くこともない...
永井荷風 「妾宅」
...ヅキンヅキンと痛む顳(こめかみ)を枕へあてた...
中戸川吉二 「イボタの虫」
...僕は顳(こめかみ)を『誘惑』の胸に休め...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...右の顳(こめかみ)にあたる所に小き錠(じょう)を附け...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...憤怒とも驚愕とも形容の出来ない形相(ぎょうそう)になったと思うとヒクヒクと顳(こめかみ)を震わしつつ正木博士を振り返った...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...カルメンのように顳のカールを渦巻き形にしたイタリアの女は...
横光利一 「旅愁」
...ぐれんどうの命(みこと)の顳(こめかみ)は音楽なり...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??