...彼女の声が顫動しているのがわかる...
...震えるような顫動が起こって、機械が停止した...
...顫動は、人の声や感情を表す場合もある...
...彼は顫動しながら、熱弁を振るった...
...神経質な彼女は、ちょっとしたことで顫動してしまう...
...ぷりぷりと厭(いや)な顫動(せんどう)をつづけているのだ...
海野十三 「地球要塞」
...畳一枚ぐらいもあるような翅(はね)がプルンプルンと顫動(せんどう)していた...
海野十三 「蠅」
...その鉛筆の不規則な顫動(せんどう)によって彼の代表している犯人の内心の動乱の表識たるべき手指のわななきを見せるというような細かい技巧が要求される...
寺田寅彦 「初冬の日記から」
...そは遮(さえ)ぎられたる風の静なる顫動(せんどう)さながら隠れし小禽(ことり)のひそかに飛去るごとくさとむらがり立ちて起ると見れば消え去るなり...
永井荷風 「向嶋」
...いたはし顫動(ふるへ)にふるひます...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...繖形花顫動((さんけいくわせんどう))...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...のした翅から鋭い光を顫動させる...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...不思議(ふしぎ)な顫動(せんどう)が何(なに)か必死的(ひつしてき)な感(かん)じで二三分間(ぷんかん)つづくと...
南部修太郎 「畫家とセリセリス」
...顫動(せんどう)とで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この二人の中で和音をして顫動してゐるものは...
堀辰雄 「Ombra di Venezia」
...それは手のなかに咲いてゐる花であり、炎であり、鋭い矢であり、思考の地平線であり、魂の顫動である...
堀辰雄 「クロオデルの「能」」
...彼はみづから川蒸氣の顫動にならうとする...
堀辰雄 「(ポオル・モオランの「タンドル・ストック」)」
...下からぴりぴり響いて来る機関の顫動(せんどう)にも気を取られなくなった...
本庄陸男 「石狩川」
...弾力のあるかたい葉は顫動(せんどう)しつづける...
本庄陸男 「石狩川」
...見えない空気の顫動のようなもので...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...顫動(せんどう)している...
森鴎外 「花子」
...絶えずビクビク……ビクビク……と顫動(せんどう)しているだけであった...
夢野久作 「戦場」
...急速な顫動を見せて...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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