...彼女の声が顫動しているのがわかる...
...震えるような顫動が起こって、機械が停止した...
...顫動は、人の声や感情を表す場合もある...
...彼は顫動しながら、熱弁を振るった...
...神経質な彼女は、ちょっとしたことで顫動してしまう...
...畳一枚ぐらいもあるような翅(はね)がプルンプルンと顫動(せんどう)していた...
海野十三 「蠅」
...その唇の両端(りょうはし)にあたる筋肉が声に出ない言葉の符号(シンボル)のごとく微(かす)かに顫動(せんどう)するのを見た...
夏目漱石 「行人」
...穴(あな)のそとに出(で)た頭(あたま)と前半身(ぜんはんしん)が不思議(ふしぎ)な顫動(せんどう)を起(おこ)しはじめた...
南部修太郎 「畫家とセリセリス」
...不思議(ふしぎ)な顫動(せんどう)が何(なに)か必死的(ひつしてき)な感(かん)じで二三分間(ぷんかん)つづくと...
南部修太郎 「畫家とセリセリス」
...人心の内部に顫動する所の感情そのものの本質を凝視し...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...」老教授の顳筋(せつじゅきん)はぴりぴりと顫動(せんどう)し...
平林初之輔 「予審調書」
...この二人の中で和音をして顫動してゐるものは...
堀辰雄 「Ombra di Venezia」
...それは手のなかに咲いてゐる花であり、炎であり、鋭い矢であり、思考の地平線であり、魂の顫動である...
堀辰雄 「クロオデルの「能」」
...彼はみづから川蒸氣の顫動にならうとする...
堀辰雄 「(ポオル・モオランの「タンドル・ストック」)」
...弾力のあるかたい葉は顫動(せんどう)しつづける...
本庄陸男 「石狩川」
...これを頭脳に伝える神経はこういう瞬間にも注意とその適当な顫動の機会とを要求しているものと...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...異常な力が一閃迸り出て他の一切の顫動を打負かし...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...見えない空気の顫動のようなもので...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...異様なエレクトリックの顫動(せんどう)をかんじると同時に...
室生犀星 「幻影の都市」
...声は無いが、強烈な、錬稠せられた、顫動してゐる、別様の生活である...
森鴎外 「花子」
...綜合の排列情調の動揺若くはその突感の差異分裂の顫動(せんどう)度合の対立的要素から感覚が閃き出し...
横光利一 「新感覚論」
...急速な顫動を見せて...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...我々の心に鋭い顫動(せんどう)を呼び起こしはしないか...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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