...身体はブルブル顫へて居て...
石川啄木 「病院の窓」
...土の上につっ伏して顫えたが...
田中貢太郎 「怪談覚帳」
...どなた様で?」と顫(ふる)え声(ごえ)で...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「嫁入り支度」
...その鉛筆の不規則な顫動(せんどう)によって彼の代表している犯人の内心の動乱の表識たるべき手指のわななきを見せるというような細かい技巧が要求される...
寺田寅彦 「初冬の日記から」
...夫の肩身を狭くし、自分を不幸にさせ――と、思った時「ひーっ」と、寛之助が叫ぶと、斉彬に握られている手も、身体も、力の無い脚も、一度に、病児とは思えぬ程の力で突上げ、顫わせた...
直木三十五 「南国太平記」
...光を帯びて「おのれ」顫える手で...
直木三十五 「南国太平記」
...綱手は、頭の中が、唸り渡っているように、しびれているように――脚を固くしめて、月丸に握られている腕を、引放そうとしながら、全身を恥かしさで火のようにして、顫えていた...
直木三十五 「南国太平記」
...各人が指を細かく顫(ふる)わせて...
中島敦 「環礁」
...馳けるほど顫(ふる)えねばならぬ...
夏目漱石 「京に着ける夕」
...時々痙攣(けいれん)的に顫へては居りますが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...吹き溜りの紙っ切れのように顫えさせたのです...
野村胡堂 「礫心中」
...恐怖のごとくに顫(ふる)えるところのものである...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...伽藍洞の部屋の隅に二つ体をくッつけて顫えていた...
細井和喜蔵 「モルモット」
...とんとん踊(をど)れ明日(あす)は手(て)まりも×××だ蒼(あを)い顏(かほ)して顫(ふる)へるお方(かた)どいた...
槇本楠郎 「赤い旗」
...やっぱりこの顫音は消えないわ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...神田さん?男一 あんただとて顫えているぞ...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...ハラハラと唇まで顫わせていたのが...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...思わずガクンと体の顫えるような...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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