...しかも往々顧みられない事実は...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...四条派は四条派で伝統の中にばかり育ってるような絵より顧みられない雰囲気の中でそういう絵を見たのですから...
上村松園 「昔のことなど」
...以前と違い水墨の妙味とか雅趣があるとかいうような事は顧みられないで細密描写だとか言って細い線で描き倒してその上を塗り潰して行くというやり方で...
上村松園 「私の仕事 松篁の仕事」
...世に顧みられない淋しい道なのでありますが...
知里真志保 「アイヌ語学」
...これほどに有力な感官の分析総合能力が捨てて顧みられない一つの理由は...
寺田寅彦 「感覚と科学」
...連句はもちろん音楽者からも顧みられない...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...わしは世の中のだれからも顧みられない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...老人の難渋はだれからも顧みられないものである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...放棄せられたまま顧みられない風景とでもいうのであろう……...
永井荷風 「元八まん」
...かくてそこでは現在の歴史の過去の歴史に對する内面的な關係は顧みられない...
三木清 「歴史哲學」
...顧みられないというようなことはなくても...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...もしもそんなことになったならもう永久に自分などは顧みられないであろうと思うと悲しかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...顧みられない個所で...
柳宗悦 「雑器の美」
...顧みられない個所で...
柳宗悦 「民藝四十年」
...とにかく今までは顧みられないものでありました...
柳田国男 「木綿以前の事」
...顧みられない手紙を叮嚀にたゝんで封筒に入れた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...あのまま誰にも顧みられないことになるでしょう...
吉川英治 「江戸三国志」
...偶像破壊の瞬間においてはほとんど顧みられない...
和辻哲郎 「『偶像再興』序言」
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