...従つてわたしは歴史的事実や地理的事実を顧みないであらう...
芥川龍之介 「西方の人」
...歴代の英吉利文芸を顧みないのは余りに手軽すぎると言はなければならぬ...
芥川龍之介 「平田先生の翻訳」
...その時彼等は彼等の隣人を顧みない...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...ここでは普通の礼儀をしばらく顧みないことにする)...
有島武郎 「宣言一つ」
...相手の言うことが聞き取れないほど他を顧みないので...
有島武郎 「私の父と母」
...どうか世間の事なぞ顧みないで...
石川三四郎 「蒼馬を見たり」
...自分の心を輕くするために他の苦しみを顧みないエゴイズムだ...
石川三四郎 「浪」
...その地方特有の名物を軽視して顧みない風がある...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...舟車の中では大抵の人は通常の家に在るよりも一層行儀を忘れて顧みないものだが...
近松秋江 「湖光島影」
...そしてそれが世界のうちに存するか否かをほとんど顧みない学問は...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...これほど精巧な器械を捨てて顧みないのは誠にもったいないような気がする...
寺田寅彦 「感覚と科学」
...時によると魂をまったく顧みないこともある...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その他のことは顧みないでいい...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...家をも親をも顧みない私というものを責めるのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...そんなものは軽蔑して顧みないことにした...
牧野信一 「妄想患者」
...即(すなわち)感情任せに句を作って少しも理窟を顧みないというような処が多い...
正岡子規 「病牀苦語」
...約束をも誓言をもすてて顧みない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それならその正しい子孫である黒物を顧みないのは不思議である...
柳宗悦 「苗代川の黒物」
便利!手書き漢字入力検索