...内田百間氏を顧みざるは何故ぞや...
芥川龍之介 「内田百間氏」
...自己の利害を顧みずに義務を果す英雄だと思った...
アルチバシェッフ M. Artzibaschew 森鴎外訳 「罪人」
...たとえその頃の科学的の知識は今から顧みればごく初歩のものであったにしても...
石原純 「ロバート・ボイル」
......
伊藤左千夫 「紅葉」
...さらに他を顧みる隙(ひま)もなかったことでありました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...嬢を顧みながら佇(たたず)んでいたが...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...彼は顧みて、自分と富子と、それから恒雄との間を思ってみた...
豊島与志雄 「囚われ」
...父はわたくしが立止って顔の上に散りかかる落梅を見上げているのを顧み...
永井荷風 「十六、七のころ」
...甲斐守は之を指(ゆびさ)し藩中の士を顧みて...
永井荷風 「枇杷の花」
...放棄せられたまま顧みられない風景とでもいうのであろう……...
永井荷風 「元八まん」
...他の難儀を顧みず...
中里介山 「大菩薩峠」
...「お嬢様」と後ろを顧みて言いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼は自分の平生(へいぜい)を顧みない訳に行かなかった...
夏目漱石 「道草」
...応援に来て居た足の勇を顧みて斯う言います...
野村胡堂 「悪魔の顔」
...この路地へ何が逃げ込んだのでせう」お糸は無氣味さうにお喜代を顧みました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今楚が魯を事として他を顧みる暇(いとま)なきに乗じ兵を発して趙の都邯鄲を囲んだというので...
南方熊楠 「十二支考」
...他を顧みる暇なく...
柳宗悦 「民藝四十年」
...しかも、東方を顧みると...
吉川英治 「新書太閤記」
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