...夫人は館を顧みてのたまふやう...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...各個人が利己心のみをたくましうして団体全部の利害を顧みぬことや...
丘浅次郎 「戦争と平和」
...この鎖された國を顧客ともしたかつたにちがひない...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...時々顧みて楠の梢を仰いだ...
豊島与志雄 「楠の話」
...(拍手)例えば私は自分に顧て感じますが...
新渡戸稲造 「教育家の教育」
...「親方は居るだろうな」平次は顧みて他の事を言いました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何か着るものはないかと妹を顧ると...
原民喜 「原爆回想」
...この大切なる心身の働きを捨てて顧みる者なきは...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...たびたび顧客の預かり金を横領しているけれども...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...しかし此書牘を作つた人々の心理状態はわたくしの一顧の値ありとなす所のものである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...それはいつか歴史的事実として顧みられるであらう...
柳宗悦 「和紙十年」
...子どもを愛する人々の回顧せずにはいられぬ歴史である...
柳田国男 「こども風土記」
...其(その)顧問に成つて呉(く)れと頼んで居るのを機会に...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...いささかの顧慮(こりょ)もなく...
吉川英治 「新書太閤記」
...自分に不必要なものは顧みなくすてて行くんでしょ...
吉川英治 「親鸞の水脈」
...こうした場合に、非礼を咎(とが)めあったり、いたずらに反抗するのは、愚であると悟ったので、弦之丞は、かれらのなすがままに、土橋の袂(たもと)まで曳かれてきたが、そこで、「もう一応お伺いいたすが」と、手先の中でも、物の分りそうな、同心を顧みて、静かにいった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...あの事は?この事は?要(い)らざる右顧左眄(うこさべん)だ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...美しい女としての特権とを捨離して顧みなかったものが...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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