...わたしが考え出した類のない美術品です...
江戸川乱歩 「悪霊物語」
...それほどまでに雄の持つ比類のない敏感さは...
薄田泣菫 「独楽園」
...ちょっと類のない芸風もあるし覇気もあるし...
中里介山 「生前身後の事」
...ちょっと類のないものじゃ」「うむ...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼こそ比類のない巧妙な手際(てぎわ)を有(も)った作者と云わなければなるまいという気を起した...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...御米に取って実に比類のない忍耐の三週間であった...
夏目漱石 「門」
...情熱の大洪水を浴せた「力の芸術」の物凄(ものすさ)まじさは後にも前にも比類のないものである...
野村胡堂 「楽聖物語」
...この島で比類のない無頼放縦な生活がつづけられていたのである...
久生十蘭 「海豹島」
...どんな嘘だってつけるのだから」筏に乗った百四十九名の境遇もまた比類のないものであった...
久生十蘭 「海難記」
...ここいらではちょっと類のないもので...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...源氏に抱かれている姫君はすでに類のない幸運に恵まれた人と見えた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...今までに類のない仕事を為し得るのを感じた...
柳宗悦 「民藝四十年」
...しかもみんな類のないところまで上達した...
山本周五郎 「雨あがる」
...――本田の家には類のない能なし...
山本周五郎 「七日七夜」
...二人と類のない男だ)という点に...
吉川英治 「新書太閤記」
...堅い岩盤であったにも拘らずそれを比類のない速さでやってのけたピーボディの装置...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...恐らく世界に比類のない偉大な観音が立っている...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...文芸の一様式としての連歌も世界に比類のない共同制作であって...
和辻哲郎 「鎖国」
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