...まづ今までに類のない...
芥川龍之介 「塵労」
...他の新聞には余り類のない一種の秩序――官衙(やくしよ)風な秩序が有つた...
石川啄木 「菊池君」
...今想うても余り類のない程美しい児だつたので...
石川啄木 「二筋の血」
...犯罪史上にまったく類のない新手で...
江戸川乱歩 「影男」
...類のない人間かもしれない...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...冷酷無慙(むざん)なのは類のないことでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...類のない渡世を編み出し...
長谷川伸 「奇術考案業」
...紳士は比類のない丁寧な口調でそれを断わると...
久生十蘭 「キャラコさん」
...このごろの私にとつてはこの此類のない作家が彼獨自の新しい方法で絶えず人生の姿を明らかにしてゆく――その見事な過程のみならず...
堀辰雄 「プルウストの文體について」
...ちょっと他に類のない珍(めずら)しい花形(かけい)である...
牧野富太郎 「植物知識」
...あらゆる基督教国の歴史に類のない幸福な国であった...
正宗白鳥 「論語とバイブル」
...源氏に抱かれている姫君はすでに類のない幸運に恵まれた人と見えた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...まれな御誠意をもって奥様がたをあの貴公子様がたが御大切にあそばす時のごりっぱさは世間に類のないものになりますでございましょう...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...類のない体刑を加えたのを...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...後世はこのような編著から類のない利益を引き出すことだろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...たとえば弥勒二年というような類のない私年号なども...
柳田国男 「海上の道」
...「切れることに類のない備前の長船(おさふね)もの」「まあ...
吉川英治 「江戸三国志」
...それらの標高は比類のないほど恐るべきもののはずだ――その高みたるや...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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