...日本では類のないほど立派なものでありました...
江戸川乱歩 「鏡地獄」
...日本中に類のない愚劣頑迷(がんめい)の御手簡...
太宰治 「虚構の春」
...世界に類のない国家形態がわが国には形づくられていたのである...
津田左右吉 「建国の事情と万世一系の思想」
...唯物論の比類のない効力を切実に感じさせずには措かない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...人の目にいい感じを与えはしまい」「それはそうですけれど……世間に類のないことじゃなし...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼こそ比類のない巧妙な手際(てぎわ)を有(も)った作者と云わなければなるまいという気を起した...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...後にも前にも比類のないものである...
野村胡堂 「楽聖物語」
...日本には類のない藥で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...類のないことだったので...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...小児や老人には玉江さんのおっしゃる通り肉挽器械で細かくした肉を料理して食べさせるのが一番でしょう」玉江嬢「しかし田舎や山の中で肉類のない処は何で脂肪分を取ります」中川「そういう処では植物性の脂肪分が沢山あります...
村井弦斎 「食道楽」
...類のない自由を保有している...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...たとえば弥勒二年というような類のない私年号なども...
柳田国男 「海上の道」
...斯様(かよう)な古今に類のないであろう事業……闇黒の中に絶世の美少女の仮死体を蘇生させるという...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...何の幸か世界に類のない皇天皇土に育まれ...
吉川英治 「折々の記」
...古今にちよつと類のない洗馬畫伯の永別を飾るものとしてまことにふさはしい葬儀であつたらう...
吉川英治 「折々の記」
...それらの標高は比類のないほど恐るべきもののはずだ――その高みたるや...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...恐らく世界に比類のない偉大な観音が立っている...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...およそ愛の表現としてこの像は世界の芸術の内に比類のない独特なものではないかと思われる...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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