...皆われらの悲しさを忘れさせる傀儡(くぐつ)の類いにほかならぬ...
芥川龍之介 「邪宗門」
...かくてぞ人のくらいは類いなきしるしなるらん...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...電話かけると今日は京都の親類い行きなさったいわれましたのんで...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...頭(かしら)をかきむしッたような「パアポロトニク」(蕨の類い)のみごとな茎...
イワン・ツルゲーネフ Ivan Turgenev 二葉亭四迷訳 「あいびき」
...之はいつまでも「モデルノロジオ」の類いに止まるべきではあるまい...
戸坂潤 「思想としての文学」
...そして毎晩毎晩この一番好きなお母さんのことを思い出しては泣いている――とかいった類いのことである...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...ルイ十七世に関する追想、覚書、伝記、実録、小史の類いは、ナポレオンがエルバ島に配流され、帝政没落の見通しがついた一八一四年の末頃から堰を切ったように出版され、汗牛充棟もただならぬ盛観で、それらの文献、資料、出版物の書目を集大成したサンフォードの「ルイ十七世本(ブックス)」(紐育・一八〇九年)という厖大な図書目録まであるが、いずれもルイ十七世の死に深い懐疑を持っている...
久生十蘭 「カストリ侯実録」
...」全てのこの類いの議論に対しては...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...こういう類いの地主だった! どうもこんな現象はロシアでは甚だ稀なことといわねばならぬ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...あなたの徳行(とっこう)と類い稀れな御人格については予々(かねがね)お噂をうかがっていたから...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...見たところ全然類いのない顔で...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...といった類いの人間であった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...どんな類いのあなたの用事でも一時間以内で果せるでしょう...
牧野信一 「吊籠と月光と」
...類いなく静かな落着いた夜の時間をかんじていた...
室生犀星 「童話」
...動物が我々の企らみからその身を守るために用いるいろいろな詭計や工夫の類いもまた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...例えば挨拶やお辞儀などの類いである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...類い稀な技巧と手際を発揮した...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...蛇頚竜といった類いの――古生物学でお馴染みになったものだ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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