...皆われらの悲しさを忘れさせる傀儡(くぐつ)の類いにほかならぬ...
芥川龍之介 「邪宗門」
...世に不幸の種類いたって多きも...
井上円了 「おばけの正体」
...文化的進歩ということは要するに学殖があるという類いのことなのである...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...右顧左眄して順応に汲々としている或る種の文化論者の類いである...
戸坂潤 「日本文化の特殊性」
...アメリカの映画俳優に手紙を送ったりする類いの恋愛心理である...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...教えるよりもむしろ困惑させる類いの実例である...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...『大体は』などという類いの文句をやたらに撒きちらした...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...類い稀れな父であり...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...といった類いの人間であった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...決して普通の召使いがつける類いの宝石じゃない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...心からのお詫びの類いを表明して下さい...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...私が追っているのはそんな類いの男です...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...そいつに掴みかかって行くと言った類いだろうな...
三好十郎 「好日」
...栗いろをしたのと緑いろをしたのと、二種類いるが、信州の碓氷山中では殆ど緑いろをした一種類しか住んでいない...
室生犀星 「螽※[#「虫+斯」、第3水準1-91-65]の記」
...類いなく静かな落着いた夜の時間をかんじていた...
室生犀星 「童話」
...この類いなくやさしい父の命令に逆らうことはとうていできなかったから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼女自身の類い稀なる美しき姿であった...
横光利一 「日輪」
...寺になど机を構えこんで書類いじり...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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