...彼女の行動によって、私の判断が完全に顛倒した...
...インターネットの登場によって、ビジネスが顛倒してきた...
...彼の発言によって、今までの常識が顛倒した...
...彼女の異常なまでの執念心は、常人にとっては顛倒したものだった...
...彼の急な辞表提出は社内の秩序を顛倒させた...
...しかしながらファニーの心を顛倒(てんとう)させるのに十分だった...
有島武郎 「フランセスの顔」
...彼女は余りの恐しさに顛倒(てんどう)して口も利けないらしく見えた...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...気も顛倒(てんとう)して...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...何かつかまへるものが無いと足がふるへて顛倒しさうだ...
高浜虚子 「斑鳩物語」
...この男の悲しみの顛倒(てんとう)した表現をも...
太宰治 「緒方氏を殺した者」
...もう気が顛倒(てんとう)して物の判別を失くしていた許宣は...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...光る物見たら気が顛倒(てんとう)してしもて...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...顛倒(てんたう)を余りに気がつかずにすぎて来はしなかつたか...
田山録弥 「自からを信ぜよ」
...しかるに論者は法外にもこれを顛倒せんと欲するか...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...吾々にとって、実在の人物が架空的になり、架空的な人物が実在性を持ってくる、この顛倒は、歴史と文学との本質的な一面を説明するものであろう...
豊島与志雄 「長篇小説私見」
...然るに事実は之に反し 我死なず事は一切顛倒す悲しむべしと歎きしは亡し といふことになつてしまつた...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...その時死ぬべきであつた私が死なずに事は一切顛倒し...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...此語と彼語と位置を顛倒(てんとう)すればてにはの接続に無理を生ぜぬとか...
正岡子規 「俳諧大要」
...卒然として價値の顛倒が齎された...
森田草平 「「青白き夢」序」
...第二の誤解は本末の顛倒だ...
柳田国男 「雪国の春」
...攻守顛倒(てんどう)の形となる...
吉川英治 「江戸三国志」
...顛倒狼狽(てんとうろうばい)の状は...
吉川英治 「新書太閤記」
...主客顛倒(てんとう)というものではないか」「なに...
吉川英治 「親鸞」
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