...彼女の行動によって、私の判断が完全に顛倒した...
...インターネットの登場によって、ビジネスが顛倒してきた...
...彼の発言によって、今までの常識が顛倒した...
...彼女の異常なまでの執念心は、常人にとっては顛倒したものだった...
...彼の急な辞表提出は社内の秩序を顛倒させた...
...つい數字の上下を顛倒して...
大町桂月 「冬の榛名山」
...顛倒の世界次に、「顛倒夢想(てんどうむそう)を遠離(おんり)して、究竟涅槃(くきょうねはん)す」ということですが、普通には、ここに「一切」という字があります...
高神覚昇 「般若心経講義」
...それで順序にいささか顛倒(てんとう)するようですが...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...「話は顛倒(てんとう)するが...
田中貢太郎 「雨夜続志」
...それに何よりも気が顛倒(てんとう)していたので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そうなると主客に顛倒して...
戸坂潤 「友情に関係あるエッセイ」
...思いもかけない保子との噂に心が顛倒して...
豊島与志雄 「反抗」
...顛倒(てんとう)してなすことを知らぬコンスタンツェを後に遺(のこ)して死んでしまった...
野村胡堂 「楽聖物語」
...気が顛倒したのだと勘弁してくれ...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...俄(にはか)の捕物に顛倒して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...すっかり顛倒(てんとう)しております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お百合の死んだ驚きと悲しみに顛倒(てんとう)して...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...佐柄木の言葉は顛倒しきって...
北條民雄 「いのちの初夜」
...この、厳重に守られて滑らかに動いているように見える社会制度上の区別――約束が、一瞬にして破壊され、顛倒して、皆がみな、自分一個の腕力と気力で自分と自分の愛する者を守らなければならない原始人に還元させられる――難船ということは、考えてみると、革命のように悲壮でもあり、しかし一方大いに痛快でもある...
牧逸馬 「運命のSOS」
...この上下の位置が顛倒(てんとう)したのが一つの起因である...
柳宗悦 「工藝の道」
...真油は叫びを上げて顛倒(てんとう)した...
横光利一 「日輪」
...物の評価の顛倒(ひつくりかへ)るのは面白い...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...もう彼女の歓びは彼女を顛倒(てんとう)させている...
吉川英治 「宮本武蔵」
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