...雇人が続々と暇を願い出ました...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...再調(さいしら)べの役目を私奴(わたくしめ)にお云附(いいつ)け下せえまし」と中間市助が願い出た...
江見水蔭 「悪因縁の怨」
...村長たちから農商務省へ願い出る...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...二カ月に一回ずつしか許されない手紙や面会の臨時を願い出ても...
大杉栄 「獄中記」
...従って登録本署に2つの会社の水供給が上に述べたように混じっている地区においてコレラで死亡した人たちの住所を提供してくれるように許可を願い出た...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...ここを深く相考うべきこと頭(かしら)たる者よくよく心をつけもはや縁辺願い出で候節吟味(ぎんみ)を遂ぐべきことに候...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...願い出られましてござりまする」と...
直木三十五 「南国太平記」
...跡目相続を願い出ました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...本船へ出張の上保護を加えてもらいたいと願い出た...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...死を賜わりたい旨願い出たところ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...願い出ろというのならそうするのが順序だ...
山本周五郎 「さぶ」
...そのほうを引き取りたいと願い出た...
山本周五郎 「さぶ」
...と繰り返し願い出た...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...二人ずつ三番に勤められるようにと願い出たしだいでございます...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...彼はその女の顔を一度見たいと願い出した...
横光利一 「街の底」
...……おそろしいやつ)という呟きは、吉宗がいつか、藪八を前においてもらした腹の底からの嘆息だったが、突(とつ)として、昨日(きのう)は、その越前守からも、もう一度、吹上において、御拝顔を得たいと、願い出て来た...
吉川英治 「大岡越前」
...その間(かん)、幕府からは、再々の使いがあり、足利家からも、弟の直義が幕府に出むいて、「兄高氏事、このところ、病気のため」と、釈明につとめたのだが、二度めにはことわるに辞もなくなって、「ここ数日の、ご猶予(ゆうよ)を」と、願い出ている...
吉川英治 「私本太平記」
...……黄瀬川の夜以来、御曹子(おんぞうし)にも、悠りとおはなしの折を、毎日、待ちこがれておられますようで」頼朝の左右のすきを見て土肥次郎は、義経に代って、こう願い出た...
吉川英治 「源頼朝」
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