...ここを深く相考うべきこと頭(かしら)たる者よくよく心をつけもはや縁辺願い出で候節吟味(ぎんみ)を遂ぐべきことに候...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...失礼をお願い出来ますれば……...
豊島与志雄 「微笑」
...裁許掛へ願い出ることに致そう」名越が...
直木三十五 「南国太平記」
...公儀のお許しを願い出ようという時...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...南から再吟味を願い出られ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...会津の士族が四百戸ほどカラフト移住を願い出たとも聞いておる...
本庄陸男 「石狩川」
...大字内の神林をことごとく伐らんと願い出でたり...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...新田の竿入れだけでも今年は用捨して貰いてえと願い出て見ようでねえかと...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...願い出なければならないことになった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...数年まえより御山の一手御用を願い出ておった...
山本周五郎 「いさましい話」
...町廻りの役人に助力を願い出た...
山本周五郎 「さぶ」
...願い出ろというのならそうするのが順序だ...
山本周五郎 「さぶ」
...「町奉行へ願い出れば番を延ばすことができるし...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...六兵衛が討手を願い出たところでは...
山本周五郎 「ひとごろし」
...ともかくも翁にこの事を願い出ると...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...ところが、その藤吉郎の木下勢は、信長が龍ヶ鼻へ退陣してから程なく、長浜を立って、これへ参加し、すぐ信長を営中に訪ねて、「願わくば、次の決戦には、木下勢に先鋒の第一陣を仰せつけられますように」と、願い出たので、信長は驚くよりも、後方の敵を、どう処置して来たか、疑った...
吉川英治 「新書太閤記」
...「父の仇討(あだうち)を願い出ましたるところ...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...彼はこう願い出したというのである...
吉川英治 「源頼朝」
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