...本来発見と呼ばれるような働きをする筈がない(発見 Entdecken とは既にあるものを単に顕わにすることに外ならない)...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...物理学が――従って又一般自然科学が――如何にイデオロギー性を顕わにしているかを見ることが出来よう...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...要するにまだ顕わに実現されていない処の潜在的制作力――制作のそういう一種の潜勢力――であるから...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...自然概念はその成立の動機を次第に明らかにすることによってその性格を顕わにすべき空間概念へと過程して行く筈であったからである...
戸坂潤 「性格としての空間」
...概念すなわちギリシア人のいうλ※γοの最も固有なる機能はアリストテレスに従えば存在を顕わにする(ποφα※νεσ※αι)...
三木清 「科学批判の課題」
...ロゴスが本性上存在を顕わにするものであるということはもとよりそれがつねに存在を顕わにすることを意味するものでない...
三木清 「科学批判の課題」
...その思想は自己の偏見であることを顕わにするのである...
三木清 「危機における理論的意識」
...そのとき自己の真実は顕わになる...
三木清 「親鸞」
...知性によって環境の世界性格は顕わになるのである...
三木清 「哲学入門」
...一切の存在するものをそのものとして顕わにすること即ち真理が可能になる...
三木清 「哲学入門」
...主体の作用によって存在はそのものとして顕わになるのであって...
三木清 「哲学入門」
...かくの如く客体がそのものとして顕わになるということは...
三木清 「哲学入門」
...かようにして客観がその客観性において顕わになるには主体の一定の条件が...
三木清 「哲学入門」
...却って客観は操作的な主体に媒介されることによって自己の本質を顕わにし...
三木清 「哲学入門」
...かく応えることにおいて我のまことは顕わになり...
三木清 「哲学入門」
...意識の事実の無限なる豊富さを顕わにしたのはアウグスティヌスであった...
三木清 「マルクス主義と唯物論」
...アウグスティヌスの場合ではその最も根本的なる規定は神と関係させられて恐怖や欲望として顕わにされたところの意識の存在を...
三木清 「マルクス主義と唯物論」
...〈現実の存在を顕わにすること〉...
三木清 「マルクス主義と唯物論」
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