...心境に無上の楽土を現顕し得るようでないといけないと思います...
上村松園 「苦楽」
...よしや後になって露顕しても...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...これ実に彼が獄中の生涯を言い顕したるものなり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...それでとうとう露顕したのも因縁だろう」平次はそう言いながらガラッ八を促して家路に向いました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ロキス蛇が馬に化けた時足から露顕したといい...
南方熊楠 「十二支考」
...馬の汗で墨が脱(お)ちて露顕し捕われたとある通り...
南方熊楠 「十二支考」
...示顕してゆく行動者をもっています...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...勿論滑稽は先づ隠して置いて後に顕した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...10415己は今頃大手柄を顕しているだろう...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...残った男はこと露顕した・仕損じた・と早合点し祭壇にかけつけ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その悪人である事が永久に露顕しないで終る事が無いとも限りませぬ...
夢野久作 「鼻の表現」
...平野は眼の下に稀に見る美しい全貌を顕して来る...
横光利一 「夜の靴」
...前から自分を見詰めていたらしい千鶴子の笑顔が遠い立像の傍からかすかにこちらを見て歯を顕した...
横光利一 「旅愁」
...矢代の出した土産物を手にとって妹は面にも嬉しさを顕した...
横光利一 「旅愁」
...その夜の二人の危ささえよく顕した艶麗な作だと矢代は思った...
横光利一 「旅愁」
...遠霞んだ城の頭が美しい姿を顕して来た...
横光利一 「旅愁」
...蓮華蔵界(平和の世界)を体顕し給うものという大仏に...
吉川英治 「随筆 新平家」
...また彼らのうちに最深の意義を開顕した...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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