...ちょっとでも優しい顔見せたら何(なん)ぼでも図に乗るよってにな...
谷崎潤一郎 「細雪」
...覆面で顔見せを拒むドイツ人が何を望んでいるか...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「ボヘミアの醜聞」
...所謂顔見せの義理は済む...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...出入りの百姓などに滅多に顔見せたこともありませんでした...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...◇姉さ こつち見なちよいと顔見せな頬の笑窪は誰にもろた◇頬の笑窪はお母さんがくれた転んで失(なく)すなと言ふてくれた◇切れる鼻緒の下駄ならいやだころびやお母さんにしかられる素顔の美人は見ることが出来てもさすがは山間のへき地だけに...
野口雨情 「大利根八十里を溯る」
...子供芝居なら幕前の顔見せがすんでまさに序幕が開こうとする...
久生十蘭 「だいこん」
...せっかくのアリスの顔見せ(レセプシオン)も意味のないことになってしまいました...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...一人ひとり例のアウチイ・ベエコンの前に顔見せをやった...
牧逸馬 「双面獣」
...あとからあとからこんな文字が並んで細く顔見せてきた...
正岡容 「小説 圓朝」
...お顔見せるだけのこと...
吉川英治 「新・水滸伝」
...なんで故郷(くに)へもどって来て、ご先祖様のまつりをせぬか、この母にちょっとでも、顔見せぬか...
吉川英治 「宮本武蔵」
...市民に顔見せをするのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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