...彼はそのグループの顔役だ...
...彼はこの仕事の顔役だ...
...あの店の店長はその店の顔役だ...
...彼は非常に有力な政治家であり、その政党の顔役でもある...
...彼はそのイベントの顔役になる...
...江戸中の顔役が集まって裁きをつけたりしたことがあったと言う...
高村光太郎 「回想録」
...おちついた宿だ(三〇・上)此宿の主人は顔役だ...
種田山頭火 「行乞記」
...土地の興行界の顔役や請負師らしい男が五六人頭をそろへてゐるなかに...
徳田秋声 「のらもの」
...大下組が街の顔役(かおやく)とか...
富田常雄 「刺青」
...土地の顔役らしい男がいかにも事あり気に彼方此方(かなたこなた)と歩き廻っていた...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...「親類ノ牧野長門守ガ山田奉行ヨリ長崎奉行ニ転役シタガ、ソノ月、水心子秀世ガ云イ人デ、虎ノ門外桜田町ノ尾張屋亀吉トイウ安芸ノ小差ガ、牧野ノ小差ニナリタガッテ、オレニ頼ンダ故、世話ヲシテヤロウト云ッタラ、金ヲ五十両持ッテ来テ、是デ牧野様ガ御好ミノ物ヲ買ッテ上ゲテクレロト云ウカラ、イロイロ牧野ノ息子ヘ品物ヲヤッタガ、一日オソクテ外ノ者ガナッタカラ、尾張屋ハ鼻ガアイタ故、気ノ毒ダカラ、残リノ金ヲバ返スト言ッタラ、ソレハ水金デゴザリマスカラ御遣イナサレマセトテ三十両バカリ呉レタトコロ、ソノ後ニ久セガナッタ故、世話ヲシテヤロウトオモッテ呼ビニヤッタラ、亀吉ハ疾(と)ウニ死ンダトイウカラ、ソレキリニシタッケ」千三屋(せんみつや)どの、今度は慶安(けいあん)をかせぎ出したな、よく小まめに働くことだ――「地主ノ当主ガドウラク者デ或時、揚代(あげだい)ガ十七両タマッテ、吉原ノ茶屋ガ願ウト云イオッテ困ッタガ、フダンカラ誰モ世話ヲシナイ故、オレニ頼ンダ、オレハ昨今ノコトダカラ知ラズ、金ヲ工面(くめん)シテ済マシテヤッタガ、ソノ後モ五両ニ壱分ノ利ヲ七十両借リテ女郎ヲ受ケタガ、皆済目録トカヲ代リニヤッタトテ、用人ヤ知行ノ者ガ困ッテイル故ニ、又オレニ頼ンダカラ、諸方ノ道具屋ヨリ来テイタ大小ヤラ、道具ヤラ、イロイロコンタンヲシテ取返シテヤッタガ、イチエンソレヲ返サヌカラ、オレガ困ッテ、諸方ヘ段々ト返シタガ、ソレカラ万事、金ノ融通ガ悪クナッテ困ッタ、ソレニツキ合イガハルカラ大迷惑ヲシタ、ソノ当分ハイロイロ道具ヲ売ッテ取リツヅイタガ、段々物ガ尽キルカラ、シマイニハ武器ヲ払ッタガ、年来丹精ヲシテ拵(こしら)エタモノ故、惜シカッタガ、仕方ガナイ故、残ラズ売ッタガ、拵エル時ノ半分ニモナラナイモノダ、シマイニハ四文ノ銭ニモ困ッタ、全ク地主ニ立替エタ故ダ」それそれ、見たことか、顔役、千三屋も限度というものがある...
中里介山 「大菩薩峠」
...八」「人形を見て下さいって男が来ましたぜ」「何?」柳原の顔役...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...親方が土地の顔役に怨まれて既に命までもという大難に逢った時...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...土地の顔役といざこざが出来...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...角力(すもう)の親方だとか顔役だとか...
長谷川時雨 「お墓のすげかえ」
...富岡の顔役の家でごろついているころ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...浅草で相当名の売れた顔役で...
久生十蘭 「ノア」
...町内の顔役揃いだったから...
水上滝太郎 「遺産」
...町のカシラとか、顔役とか、料飲業者組合長などといふ男が官僚の真似をし役人面をして幅をきかせる国民酒場なるものは、愛酒家の市民を深刻に侮辱した...
宮地嘉六 「老残」
...大小の顔役が、それぞれ縄張(なわばり)を持ち、乾分(こぶん)を養い、旅烏の客をつかまえて、好餌(こうじ)としているが、その中で、管営(かんえい)の若殿金眼彪(きんがんひょう)の施恩(しおん)も、一ト縄張の株を持っていた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...海の顔役がにらんでいて...
吉川英治 「随筆 新平家」
...立会人として、博労の顔役だの、田舎(いなか)茶屋の亭主だのが、順に名のった...
吉川英治 「野槌の百」
...まさか」札元の顔役たちは...
吉川英治 「野槌の百」
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