...島田信子という顔ぶれであった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...家ごとに何かあるといつも同じやうな顔ぶれ...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...岩波氏としては本講座は出筆者の顔ぶれから見て出版法違反にでも問われることがあってはというようなことを懸念されるのだと思いますが...
野呂栄太郎 「平野義太郎宛書簡」
...上山草人・花柳章太郎・飯塚敏子・竹久千恵子・夢声・山野・井口に僕といふ顔ぶれ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...弁護人は故エドワアド・マアシャル・ホウル卿という花形ぞろいの顔ぶれであったが...
牧逸馬 「浴槽の花嫁」
...万人と変った、大きな望みを成し遂げるは、一通りの難儀でないのが、当り前だ」と、いって、口調をあらためて、「実は、そなたが今日、心みだれるようなことがあると見れば、知らすまいと思うたことじゃが――世にもたのもしゅう、大事の幕を済ましたゆえ、申し聴かせようと考えますが、雪之丞、そなたは、今日の桟敷の、顔ぶれ、すべてしかと見覚えましたか?」雪之丞の目は、涙の奥で、きららかに、きらめいた...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...分りました」編輯部の顔ぶれ...
宮本百合子 「刻々」
...紀(ただし)(従弟の一人)と江井という顔ぶれで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...先月はごたついていてあなたの御誕生は珍しい家内の顔ぶれでやりました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...顔ぶれは秋声、和郎、武麟、丹羽文雄、横光利一、もう一人二人...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...いつも同じ顔ぶれでやって来る...
山本周五郎 「契りきぬ」
...その顔ぶれも殆んど定まっていた...
山本周五郎 「花も刀も」
...「集まった顔ぶれは」――伊東七十郎...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...顔ぶれの中には、諸国の役人を血眼にさせている雲霧と呼ぶ兇賊や、常にその居所(いどころ)の知れない抜け買い(密貿易)の頭(かしら)の先生金右衛門(せんじょうきんえもん)や、有名な道中師戸隠(とがくし)の伊兵衛、そのほか目ぼしい悪玉が指を折るにいとまもないのですから、その雰囲気を嗅(か)いだだけでも、金吾は面(おもて)をそむけずにいられなかったが、南奉行所づきの中で釘抜きといわれた程に、職業的本能の強い目明(めあか)しの勘次郎、かれは吾知らずに、ブルブルッとしてくる総身(そうみ)のふるえを抑えきれぬもののようでありました...
吉川英治 「江戸三国志」
...佐々木道誉などの顔ぶれが加わっている...
吉川英治 「私本太平記」
...やはりこういう顔ぶれに志賀直哉氏を加えて...
吉川英治 「随筆 新平家」
...七供の顔ぶれはいつもより目立って多い...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...しかるに孔子に侍するものの顔ぶれは(一)と(三)とが類似し...
和辻哲郎 「孔子」
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