...這(こんな)扮裝(なり)をしてゐて!』と靜子は初めて友の顏を見た...
石川啄木 「鳥影」
...」といふやうな顏をすることもなければ...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...夕顏の香(か)はしめらひぬ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...眞赤な顏をして大聲で何か面白さうに話してゐました』博士『奧さん其學生の一人は僕ですよ』といはれたので私は改めて博士の顏を見た...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...主人と握手しながらヴェリチャーニノフは笑顏を作った...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...幸ひ顏も見えないし」「――」「親分さんが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...手にをへない夥(おびただ)しい寳に陶醉(たうすゐ)した顏を擧げて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...わざと白粉(おしろい)を嫌つた眞珠色の素顏にも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お北はハツとした樣子で顏を染めて俯向(うつむ)きます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...平次の顏を見ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「お孃樣、變なことを伺ひますが隱さずに仰しやつて下さい」「ハイ」「あのお兄樣は、昨夜、一と晩何處へもお出掛けはなかつたでせうな」「ハイ」お加奈は膝(ひざ)に兩手を置いて、顏を眞つ直ぐに、何んの躊躇もなく答へるのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...顏を擧げると生え際がかすんで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...友吉は――」平次は苦い顏をしました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私から申上げますが」とお種をおし退けるやうに顏を出したのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何處かで見た顏に違ひないが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...枕の上に顏をあげました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...小言(こゞと)をいはせて見(み)せようとて朝之助(とものすけ)の顏(かほ)を見(み)るより此樣(こん)な事(こと)を申(まをし)て居(ゐ)まする...
樋口一葉 「にごりえ」
...要するにお前の顏は紅(あか)い、俺の顏は青い...
三島霜川 「青い顏」
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