...その顎(あご)を大(おお)きく開(ひら)き...
ハンス・クリスチャン・アンデルゼン Hans Christian Andersen 菊池寛訳 「醜い家鴨の子」
...彼はひりひりする顎(あご)を撫(な)でながら...
梅崎春生 「幻化」
...フレンド!」見上げたアメリカ人の顎は今にも外れそうになった...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「西洋科学は素晴らしい」
...水が顎(あご)のあたりまでありました...
太宰治 「五所川原」
...左の手で顎(あご)を支え...
ディッケンズ Charles Dickens 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...牙型の顎からもその果断さが伺える...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...顎(あご)のあたりの毛が白くなって...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...三千代は顎(あご)を襟(えり)の中(なか)へ埋(うづ)める様に後(あと)へ引いて...
夏目漱石 「それから」
...ひと責め責めてみろ」万七は猪之松を顎(あご)で指さしました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...まるつきり通用しねえ」八五郎は拳固(げんこ)を顎杖にして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...……それで、あなたが釣りたいとおっしゃる、その、めあての魚は」「海にはいねえ魚だ」「そりゃアむずかしい御注文」「鎌いたちだ」えッ、と息を引いて、「阿古十郎さん、あなた……」渚の下手を、顎でしゃくって、「鎌いたちは、あそこで泳いでいる」殺手(さって)年の頃は三十五六歳、険高(けんだか)な、蒼味がかった面の、唇ばかり毒々しく赤い、異相というのではないが、なんともいい表しがたい凄惨な色が流れていて、なにか人を慴伏(しょうふく)させるような気合がある...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...どうも妙な節々があるんです」顎十郎は...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...ほんとうにいるものでしょうか」顎十郎も...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...顎の下にあてがっている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...(顎を撫でている)昌允 僕達の家庭が並の家庭でないことは...
森本薫 「華々しき一族」
...そして、窓枠に顎をつけ、山脈を蔽った氷河を見ていると、世界の空気が自分一人に尽く与えられたように感じられ、涙が溢れて来て幾度も眼を拭いた...
横光利一 「旅愁」
...顎(あご)でさして...
吉川英治 「新書太閤記」
...白い顎をこころもち落して...
吉川英治 「日本名婦伝」
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