...直(ただち)に題詩の処に回(かへ)れば...
芥川龍之介 「骨董羹」
...平安朝時代の詩文の集は凌雲集、經國集、文華秀麗集、本朝無題詩、本朝文粹、朝野群載等であるが、此の頃唐では詩風の變遷があつたのを日本人は如何に受け入れたかと云ふ事を述べて見よう...
内藤湖南 「平安朝時代の漢文學」
...わたしはこれをば室内の光景扁額書幅の題詩などと見くらべて屡文人画の様式と精神とを賞美した...
永井荷風 「砂糖」
...題詩古寺扉...
夏目漱石 「草枕」
...せいぜいそれを題詩とする小器楽曲を作るぐらいであろう...
信時潔 「歌詞とその曲」
...題詩から離別の宴を聯想した...
正岡子規 「句合の月」
...あるいは紅葉題詩といふ古事に傚(なら)ひて亀に恋の媒(なかだち)でも頼みたる訳か...
正岡子規 「墨汁一滴」
...茶山に題詩を求めた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...需余題詩」として一絶がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「石崎士整与諸子同千秋亭賞月、題詩扇面、携来見示、即次韻...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...所蔵の髑髏の図のために題詩を諸家に求めた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...詩題詩註に散見してゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...韓君聯玉題詩其上」と云つてある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...その杖に諸家から題詩を貰って彫りつけ柱に掛けて自慢していた...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...七頼山陽の題詩「仲達...
吉川英治 「三国志」
...題詩が書いてあった...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...だが、祖師の眼光や、彩色の折、生乾(なまがわ)きの朱泥のうえに、強く太く引いた描衣(びょうい)の線のつよさに打たれて、凡手ではない――武蔵の画ではなくても――これは凡画ではないと、なお見ているうち、題詩の文字に、また強く心をひかれだした...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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