...室生君より印二顆...
芥川龍之介 「遺書」
...ええ、月の真珠、花の真珠、雪の真珠、いずれも一寸の珠(たま)三十三粒(りゅう)、八分の珠百五粒、紅宝玉三十顆(か)、大(おおき)さ鶴の卵、粒を揃えて、これは碧瑪瑙(あおめのう)の盆に装(かざ)り、緑宝玉、三百顆、孔雀(くじゃく)の尾の渦巻の数に合せ、紫の瑠璃(るり)の台、五色に透いて輝きまする鰐(わに)の皮三十六枚、沙金(さきん)の包(つつみ)七十袋(たい)...
泉鏡花 「海神別荘」
...しかしこの方からは一顆(か)の養殖真珠も出てこなかった...
海野十三 「軍用鼠」
...それら一顆の物は二つとも箪笥の上にあつた...
小穴隆一 「一顆の栗一顆の小なし」
...大顆(おほつぶ)の実が一つ...
薄田泣菫 「独楽園」
...ことしの秋はいつもより顆の大きな果実を数多く結んだが...
薄田泣菫 「独楽園」
...死ぬ数時間前に私が持つて行つたサンキストのレモンの一顆(いつか)を手にした彼女の喜も亦(また)この一筋につながるものであつたらう...
高村光太郎 「智恵子抄」
...私はしばらく手の上にある一顆(いっか)の露(つゆ)の玉に見入った...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...――おとなりから子五六顆...
種田山頭火 「一草庵日記」
...血液疾患中の顆粒細胞欠乏症に酷似しているのに気づき...
永井隆 「長崎の鐘」
...二十四顆(か)の夜光の珠(たま)に比ぶべき「冬の旅」は...
野村胡堂 「楽聖物語」
...冬にはなお凍、顆冬、鑚冬などの別名がある...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...〔補〕梅の実は花一輪に一顆を結ぶのがその常態であるが...
牧野富太郎 「植物記」
...」印(いん)一顆(くわ)があつて...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...一顆(か)の印章であった...
吉川英治 「三国志」
...「はてな? ……これは尋常の印顆(いんか)ではないが」と...
吉川英治 「三国志」
...二顆(か)の首級だった...
吉川英治 「三国志」
...」「思ふまゝの理を顆々(つぶつぶ)と書きたらんは...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??