...彼の頽齢(たいれい)や病なども或は彼の人生観を暗いものにしてゐたかも知れない...
芥川龍之介 「続文芸的な、余りに文芸的な」
...私の如きはもはや八十に近き頽齢(たいれい)である...
高浜虚子 「俳句への道」
...いまは五十三の死歿を頽齢の大往生どころか...
太宰治 「津軽」
...御覧のごとき頽齢(たいれい)の老人です...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...世田ヶ谷の老人もまた頽齢(たいれい)をいいわけにして出て来なかった...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...その時こそはじめて「老」が音ずれて真の頽齢境に入るのである...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...「暫辞鳳穴未頽齢...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...翁が頽齢(たいれい)に及んで起居自由ならず所謂ヨボヨボ状態に陥って居られても...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
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