...源頼政もまた、彼が権大納言になれば平氏に対する抵抗が可能になると考えていた...
...頼政の旗上げから数えるとたった六七年である...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...源三位頼政が退治をした鵺(ぬえ)という動物が居たね」「ああ...
海野十三 「獏鸚」
...何しろ源(げん)三位(み)頼政の亡魂だといふんだからな...
薄田泣菫 「茶話」
...詳細は省くが、僕もいよ/\仮装に就いての思案に耽り出して見ると、考へること/\が、悉く物資を要するものばかりで、それが儘にならず、僕は苛々として出場を見合せようとさへ思つたが、発案者の手前それもならず、困惑のあまり幾日も寝て暮すうちに日が迫り、或朝鏡を見ると頭髪もも蓬々として、恰も池の化物ニツケルマンのやうな様子に気づいたので、止むを得ずそのまゝ隣家よりボロ/\の野良着を借り出し棕櫚の枯葉を被り、泣き出したいやうな心地になつて、プレツケツケツリス/\、ギヤウ/\――と叫びながら会場に駆けつけると、歌で意味を知つてゐる村人は、非常に拍手して僕を迎へ、娘共は皆なラウデンデラインになりたがつて、僕に追ひ廻されるのを喜び――他の、源頼政も、白井権八も国定忠次もテルテ姫も切ラレ与三郎も――皆なテレてしまつたといふ気の毒を醸し、加けに僕が一等賞に推されて金貨を獲得してしまつたのである...
牧野信一 「途上日記」
...「頼政鵺(ぬえ)退治」に音吐朗々あの調子で「時鳥がホーホケキョウと啼いた」と演ってのけたことがあったが...
正岡容 「わが寄席青春録」
...竜神一族は源三位頼政(みなもとのさんみよりまさ)の五男...
南方熊楠 「十二支考」
...源三位頼政(げんざんみよりまさ)の図を描(か)いた一つの額がある...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...壮烈な死をとげた源三位頼政の軍に...
吉川英治 「親鸞」
...だが、頼政の死は、犬死でなかった...
吉川英治 「親鸞」
...母の吉光(きっこう)の前と源三位頼政とは...
吉川英治 「親鸞」
...源三位頼政(げんざんみよりまさ)の挙兵の真因さえも...
吉川英治 「随筆 新平家」
...源三位頼政の謀反(むほん)が...
吉川英治 「随筆 新平家」
...冬のように閉(と)じ籠(こも)っていた頼政は...
吉川英治 「源頼朝」
...老将頼政もそこに自刃して果て...
吉川英治 「源頼朝」
...宇治川で死んだという頼政の顔や...
吉川英治 「源頼朝」
...「頼政の旗挙げに...
吉川英治 「源頼朝」
...頼政にかつがれて...
吉川英治 「源頼朝」
...源三位頼政殿も、十郎行家殿も、木曾殿も、鎌倉殿とは根はべつに生(は)えたもので、何の一致もありますまい」「離せっ」義経は、いきなり彼の手を袂(たもと)から払って、「根はひとつだ! そちのような商人(あきゅうど)には、武士(もののふ)の心根はわからぬ...
吉川英治 「源頼朝」
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