...わたしの方から頼るやうな心持になつてゐた...
犬養健 「愚かな父」
...かの我のごとく早く父母に別れ憂苦頼るべきなき児女(じじょ)は我なり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...唯私のこの腕に頼る外はありませんぞ...
薄田泣菫 「茶話」
......
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...妥当と存在との区別に頼る或る人々に対しては次のように説明しよう...
戸坂潤 「科学方法論」
...それは自然科学者が自然に就いて持つ処の広い意味に於ける経験――心理学的な知覚や科学上の知識や学徒としての体験――に頼る外に道はないのであるが...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...この眼にばかり頼る時には...
豊島与志雄 「文学以前」
...頼るのはたゞ地磁気のコンパスだけである...
豊島与志雄 「北極のアムンセン」
...一にも二にもこの人を頼る気になったらしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...君?」三郎はこの少年を頼るほかはありません...
野村胡堂 「九つの鍵」
...頼るところもない身の上を気の毒に思って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あの似非修驗者(えせしゆげんじや)か」「でも他に頼る人もありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...骨董屋は兄妹の頼る者もない薄倖につけ込み...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私を頼る者のないやうにしてしまひ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大領主の恩恵に頼ることなく彼らの食料と引替えに何物かを与えることが出来るというようになっていなかったならば...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...地震学者に頼るより確かかも知れない」と悪口を書いた新聞があった...
武者金吉 「地震なまず」
...頼る者もなし、相談する者もいない...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...徐州を頼るに越したことはありません」そこで...
吉川英治 「三国志」
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