...殊に視力を失って単なる記憶に頼るほかなくなってからでも毫も混錯しないで...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...決して近づいてはいけないって……お前たちの頼る人は...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...これは中国の寛大な処置に頼るより外はない...
豊島与志雄 「新たな世界主義」
...唯物論的思想に頼る...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...最後の決断は「かん」なり「はら」なりに頼るほかはない...
中井正一 「調査機関」
...私が亡くなったらカヤノの頼るのはこの兄ひとりである...
永井隆 「この子を残して」
...一にも二にもこの人を頼る気になったらしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...あなたを頼るのが一番たしかだと...
中里介山 「大菩薩峠」
...金より外に頼るものの無い喜田川三郎氏が...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...あの青髯の武家が私を許して置くはずはありません」「――」「そうかといって頼るところもなし...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私はもう」頼る主人に死なれては...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...自分の頼るべきものは...
林芙美子 「浮雲」
...この(経験に頼る)点で...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...馬の背に頼る外無かつた...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...各人をして自らに頼ることより多く他に頼ることより少からしめたことにある...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...わたしは記憶に頼れば頼るほど...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ただ科学的な認識の力にのみ頼る大洋航海...
和辻哲郎 「鎖国」
...単己(たんこ)頼るなきものを寄宿せしめ日々眷顧(けんこ)して飢を救うを業とした悲田院などが付属する...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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