...年は行かず頼る所はなし...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...運に頼るより他はなかった...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...調子の区別も曲の詞も音の高低も節廻(ふしまわ)しも総(す)べて彼は耳の記憶(きおく)を頼りにしなければならなかったそれ以外に頼るものは何もなかった...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...それにばかり頼ることの危険なこともわかるであらうと思ふ...
田山録弥 「小説新論」
...同情の深い小梅(こうめ)の伯父さんに頼るより外(ほか)に道がない...
永井荷風 「すみだ川」
...われらの将来はわれらの過去を除いて何処(いずこ)に頼るべき途(みち)があろう...
永井荷風 「霊廟」
...二人はどこへも手頼る所がないので四つ又の家へ轉がり込んだ...
長塚節 「芋掘り」
...伝統に頼る事は彼からは堕落としか思へない...
中原中也 「高橋新吉論」
...この幻像に頼る度あいは以前より大分薄らいだことは事実で...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...恨(うら)むと云うは頼る人に見替られた時に云う...
夏目漱石 「虞美人草」
...この叔父(おじ)を頼るより外(ほか)に途(みち)はなかったのです...
夏目漱石 「こころ」
...私を頼る者のないやうにしてしまひ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...彼らは税務監査官からの情報にあまりにも多く依存していて科学に頼ることなく...
アーサー・ヒル・ハッサル Arthur Hill Hassall, M.D. 水上茂樹訳 「食品とその混ぜ物処理」
...どんな過去の観察にも頼ることなく...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...感じられる第二性質に頼ることなしでは...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...地震学者に頼るより確かかも知れない」と悪口を書いた新聞があった...
武者金吉 「地震なまず」
...置文(おきぶみ)輿(こし)に頼る行程は...
吉川英治 「私本太平記」
...岐阜の信長に頼ることに一致した...
和辻哲郎 「鎖国」
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