...この上はわたしを頼るな」さう云つて聞かせた...
犬養健 「愚かな父」
...もうそこしか頼るところはない...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...殊に視力を失って単なる記憶に頼るほかなくなってからでも毫も混錯しないで...
内田魯庵 「八犬伝談余」
......
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...耳にばかり手頼る彼等の癖として俯向き加減にして凝然とする...
長塚節 「太十と其犬」
...あの青髯の武家が私を許して置くはずはありません」「――」「そうかといって頼るところもなし...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...今となっては頼る人もないこの私を可哀想だと思召して...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私はもう」頼る主人に死なれては...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私を頼る者のないようにしてしまい...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この(経験に頼る)点で...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...大領主の恩恵に頼ることなく彼らの食料と引替えに何物かを与えることが出来るというようになっていなかったならば...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...(『広大な面積を有つ国がその食物について外国に頼るという人為的制度の不合理を明かに証示するためには...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...ある国民がその人口のかなりの部分を養う上で習慣的に外国に頼るようになれば...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...頼るところもなく...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...召使の田舎を頼るやら...
吉川英治 「大岡越前」
...杖を頼るようなお腰ではない...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...ただ科学的な認識の力にのみ頼る大洋航海...
和辻哲郎 「鎖国」
...自然人はこの頼るべき力を木や石に...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
便利!手書き漢字入力検索