...でもわたしとしてはそんな結果も考えてみてからお頼みするんでしたのに……」こういう押し問答の末に岡はとうとう愛子の迎えに行く事になってしまった...
有島武郎 「或る女」
...兄ドミトリイ・フョードロヴィッチの頼みとその用件のためであった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...思い切ってお頼みがありますわ...
豊島与志雄 「化生のもの」
...僕の頼みをきいてくれ...
豊島与志雄 「二つの途」
...頼みもしないにそんなものを作らなくてもよいのだし...
中原中也 「撫でられた象」
...斯う打ち明けて頼み込みました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「仕事を頼みに来たのじゃねえ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何分宜しく頼みますよ」少し言ひ足らぬ顏ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...泣き濡(ぬ)れた白髪頭(しらがあたま)の老女が頼み少ない姿で拝んでいるのが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――思いまわせばみな切な、貧しきもの、世に疎きもの、哀れなるもの、ひもじきもの、乏しく、寒く、物足らぬ、果敢なく、味気なく、よりどころなく、頼みなきもの、捉えがたくあらわしがたく、口にしがたく、忘れ易く、常なく、かよわなるもの、詮ずれば仏ならねど此世は寂し...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...すぐ電報をうってくれと死にぎわにあの娘は私に頼みました...
平林初之輔 「秘密」
...これからみんなで唯一の頼みにしようとしてゐた五郎が...
堀辰雄 「ふるさとびと」
...女王の心の中では頼みたく...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...頼みし胸中の鏡は曇りたり...
森鴎外 「舞姫」
...お頼みします...
山中貞雄 「陣中日誌(遺稿)」
...佐藤春夫に会える機会をつくってもらいたいとぼくに頼み込んで来たのである...
山之口貘 「酒友列伝」
...死ね! 頼みじゃ」「あッ...
吉川英治 「剣難女難」
...この方が口不調法な頼み方...
吉川英治 「剣難女難」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??