...頻りに動く手などを...
東健而訳 大久保ゆう改訳 「瀕死の探偵」
...嬶の奴頻りに其を弁解してから...
石川啄木 「病院の窓」
...監督川島及び僚友が頻りに留任を勧告するをも固く謝して...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...パトロンは頻りに妹を責めるので...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「青い風呂敷包み」
...頻りに何か考え込んでいたが...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「情鬼」
...三藏が頻りに蒲團をすゝめる其初心(うぶ)な擧措がくすぐつたいやうな心持がするのをぢつと辛抱してゐる...
高濱虚子 「俳諧師」
...それは新らしい」と頻りに讃められる...
高濱虚子 「俳諧師」
...所の役人より丹後の人は居ずやと頻りに吟味せし事あり...
太宰治 「津軽」
...頻りに手を揮つて何事か発言しつゝあるの状を為せる鬚武者の男は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...いゝ歯が出来たからと頻りにハガキなので...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...或人はまだ年も若いのに頻りに死という事を気にして...
正岡子規 「死後」
...また無能にして漫罵詆笑を事とする徒の頻りに投機者流を以て父及び父の同志者を呼ぶあり...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
...頻りに恋の如きものを抱く...
吉川英治 「年譜」
...東京近郊には頻りに作らるゝ...
若山牧水 「秋草と虫の音」
...河鹿が頻りに鳴いた...
若山牧水 「梅雨紀行」
...もう一つにはインドで服役によって成金になろうと考えていた貴族たちが厳格な総督のためにその意を果さず本国に送還されなどして頻りに悪声を放ったことにもよるのである...
和辻哲郎 「鎖国」
...ヤジローが鹿児島でポルトガル人のことを頻りに賞讃したので...
和辻哲郎 「鎖国」
...宗麟は頻りにローマ教会の制度のことをフロイスに質問しているのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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