...そして頻りに咳をした...
モオパッサン 秋田滋訳 「初雪」
...かの女が近ごろ頻りに「わたしには神さまが附いてゐますから...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...牡鹿山では密書の件があるものだから頻りに馬場氏の方を気にして...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...私(わし)は沼津(ぬまづ)の兵學校の生徒となつて調練などを頻りに遣らされた...
塚原蓼洲 「兵馬倥偬の人」
...聲は闇の中から頻りに自分を招く...
中島敦 「山月記」
...辨慶が頻りに珠數を押し揉んでは押し揉む...
長塚節 「佐渡が島」
...頻りに怕いやうな声をあげてゐた...
原民喜 「小さな村」
...籠(かご)の鶉(うずら)もまだ昼飯を貰(もら)わないのでひもじいと見えて頻りにがさがさと籠を掻(か)いて居る...
正岡子規 「飯待つ間」
...そのことについてはスターリンも頻りに云っている...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェト同盟の文化的飛躍」
...初夏に近い宵らしく下駄の音などが頻りに聞え...
宮本百合子 「刻々」
...何か頻りに手を振って...
吉川英治 「私本太平記」
...頻りに風がうごいて来た...
吉川英治 「新書太閤記」
...そして頻りに、算卜(さんぼく)を案じ、やがて袂(たもと)のうちから一小冊をとり出すと、仔細らしく、こう答えた...
吉川英治 「新書太閤記」
...その晩も頻りに漢書を読み耽っていた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...潮來の今昔を説いて頻りに今の衰微を嘆く...
若山牧水 「水郷めぐり」
...筒鳥は尚ほ頻りに啼く...
若山牧水 「比叡山」
...頻りに尾を振って...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...世子とその弟たちなどが頻りに説教を聞き改宗の意志を示すようになった...
和辻哲郎 「鎖国」
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