...それが最近頻々として差押処分を食っているという話になった...
犬田卯 「瘤」
...女中部屋で頻々と物が紛失する...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魂の喘ぎ」
...高価な宝石を持つ富豪の家庭を頻々と脅かしているのである...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鳩つかひ」
...そうしたことがずいぶん頻々とあって...
大杉栄 「日本脱出記」
...珍しくも前夜来電信電話が頻々と交わされて...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...殊に修身の時間にはそれが頻々として出された...
中原中也 「校長」
...この地方だけに頻々として地震が起り...
中谷宇吉郎 「天地創造の話」
...北海道にも頻々と空襲があって...
中谷宇吉郎 「八月三日の夢」
...通俗小説の作家が頻々として現れてきたことは...
平林初之輔 「昭和四年の文壇の概観」
...定罪――の峻烈な暗示が頻々と出て來た...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...飢饉が頻々と囘起することを述べている...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...その後同じような至急電報が頻々として打たれたので...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...この彼の感情は頻々として起る様々な社会運動の勃発する度毎に...
横光利一 「マルクスの審判」
...甲州の叔父からは頻々と...
吉川英治 「篝火の女」
...頻々と北曲輪の隙(すき)をうかがいおる...
吉川英治 「黒田如水」
...「とりあえず橋(きょうずい)まいれ」と、防戦に立たせ、袁術は即刻大軍議をひらいたが、とやかく論議しているまにも、頻々として、「敵は早くも、国境を破り、なだれ入って候ぞ」との警報である...
吉川英治 「三国志」
...おまけに、比較的、被害のない四国、九州などの西海地方では、海賊の蜂起(ほうき)が、頻々として、聞えた...
吉川英治 「平の将門」
...対外的には国と国との間の戦争が頻々として起り...
和辻哲郎 「鎖国」
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