...私は何んだか頻(しき)りに会ひたい気がします...
伊藤野枝 「書簡 大杉栄宛」
...」と頻(しき)りにいったが...
内田魯庵 「最後の大杉」
...露国へ行けば日本に通信する傍ら露国の新聞にも頻々投書して日本の文明及び国情を紹介し...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...一頻(しき)り酒が廻つた頃...
薄田泣菫 「茶話」
...」醫者は頻りに後退りをするサイラスの方へ近寄つて...
ロバート・ルイス・スティーヴンソン 佐藤緑葉訳 「醫師と旅行鞄の話」
...釜から直きに取つてぷう/\吹き乍ら食ふので無くつちや本當の飯の味は無い」と主人公は頻りに飯の暖かいのを吹聽される...
高濱虚子 「俳諧師」
...頻りにはら/\と降りかゝった...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...もし他日この同じ地方に再び頻繁(ひんぱん)に地鳴りを生ずるような事が起これば...
寺田寅彦 「怪異考」
...一刻が頻りに愛しまれてならない...
外村繁 「日を愛しむ」
...百舌頻に鳴く...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...頻繁なる対人圏と同様に...
中原中也 「詩に関する話」
...頻繁(ひんぱん)にお小遣を借り出すので...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...頻(しき)りに頭を左右に掉(ふ)って不同意の態度を示した...
穂積陳重 「法窓夜話」
...そして汽車に向つて目を見張り頻りに十文字を切り結びました...
槇本楠郎 「文化村を襲つた子供」
...頻りに鳥籠が騒々しい...
宮本百合子 「餌」
...佐渡の近状を聞いて頻りに喜ばれた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...頻々(ひんぴん)...
吉川英治 「新書太閤記」
...頻りと、位置を換(か)える...
吉川英治 「宮本武蔵」
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