...二階には下枝の悲鳴頻(しきり)なり...
泉鏡花 「活人形」
...頻々として往来した...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...珍しくも前夜来電信電話が頻々と交わされて...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...頻(しきり)に登つて見たくなつた...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...窗外鶯頻に囀る...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...と頻りに力味返つて跳ね廻るので「これぢや行司が水をのまなくつちやつゞくめえと見物人の中から惡口をいふものあつた...
長塚節 「撃劍興行」
...妻(さい)が頻りに...
夏目漱石 「それから」
...頻(しきり)に勧(すゝ)めた...
夏目漱石 「それから」
...僕はあの英文法の Subjunctive といふ奴を頻りに考へさされます...
原民喜 「書簡」
...日を経るに従ひ胸悪く頻(しき)りに嘔吐(おうど)を催しければ...
福田英子 「母となる」
...頻(しきり)に願うので...
穂積陳重 「法窓夜話」
...陸奥福堂(むつふくどう)も死際には頻(しき)りに細君を叱つたさうだし...
正岡子規 「病牀六尺」
...かくて彼らの家禽の飼料などに関し頻々たる戦争の機会を見出すであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...必然的に頻繁な結婚を招来するであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...酔渇頻思蜜柑子...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...今春の議会に海軍拡張案を提出した政府が頻(しきり)に日本を例に引いて反対党の気勢を挫(くじ)いたのは目覚(めざま)しい現象であつた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...頻りに御辺(ごへん)をお待ちかねで...
吉川英治 「私本太平記」
...頻りと縫物などしていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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