...吉野に対(むか)つて頻(しき)りに水泳に行く事を慫慂(すす)めた...
石川啄木 「鳥影」
...涼しそうな背戸山では頻(しき)りに蜩(ひぐらし)が鳴いてる...
伊藤左千夫 「姪子」
...頻りに川崎から小言を喰ふと云つて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...再びポツポツ翻訳を初めてから新聞雑誌記者や文壇人が頻繁(ひんぱん)に出入し初めた...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...また一頻り身悶(みもだ)えした...
薄田泣菫 「茶話」
...書いても書いても尽くされぬ二人の情――余りその文通の頻繁(ひんぱん)なのに時雄は芳子の不在を窺(うかが)って...
田山花袋 「蒲団」
...杜鵑が頻りに啼き...
田山花袋 「道綱の母」
...蟋蟀なども頻りに啼いた...
田山花袋 「道綱の母」
...それを自分に取込むと金が出來るといふことを信じて頻りにそれをやつたといふ...
内藤湖南 「近代支那の文化生活」
...三羽の鳶(とんび)が頻(しきり)と環(わ)を描(か)いて舞っている空高く...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...頻(しき)りに目(め)を蹙(しか)めつゝ求(もと)められる儘(まゝ)に筵(むしろ)の端(はし)に立(た)つて西瓜(すゐくわ)を出(だ)して遣(や)る...
長塚節 「土」
...接唇(ベーゼ)は頻(しき)つて繰返される...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...頻繁(ひんぱん)な間の手が入(はひ)つた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...「春来頻到(しゆんらいしきりにいたる)――」離室(はなれ)の書院の(おく)に読める雄揮な文字を指差して娘は...
牧野信一 「繰舟で往く家」
...更に興に乗じて着ていた白ワイシャツの胸の辺へも頻りと花を摺り付けて染めしみじみと昔の気分に浸って喜んで見た...
牧野富太郎 「植物記」
...私として頻りに考えられることは...
宮本百合子 「科学の精神を」
...かつ権利移転が頻繁になって後は...
柳田國男 「地名の研究」
...最前から頻(しき)りに馬の話をし続けているのであった...
夢野久作 「暗黒公使」
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