...駒形の「小林文七」「鳥吉」などから頻(しき)りに西鶴の古本を漁(あさ)り集めた...
淡島寒月 「明治十年前後」
...頻りに心にもない戲談を云つたが...
石川啄木 「菊池君」
...」多分一頻(ひとしき)り噂のあつた岩野清子女史との結婚問題を気にして...
薄田泣菫 「茶話」
......
関口存男 「移轍(Anakoluth)」
...いよいよ頻繁に聞え...
太宰治 「トカトントン」
...・朝の山路で何やら咲いてゐる・すみれたんぽゝさいてくれた□・さくらが咲いて旅人である三月三十一日晴、行程八里、平戸町、木村屋(三十・中)早く出発する、歩々好風景だ、山に山、水に水である、短汀曲浦、炭車頻々だ...
種田山頭火 「行乞記」
...その中央には手拭にて頬冠りしたる若き男女圈形(けんけい)をつくりつゝ手を繋(つな)ぎ合せて頻(しき)りに踊れり...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...その頻出数の順序であるが...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「暗号舞踏人の謎」
...頻繁に来るので、三日目には誰もが寝台の下にヤスリ一丁と拳銃二丁、火薬一ポンドに二〇発の弾丸とを隠し持つことができた...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「グローリア・スコット号」
...僕が心中頻りに苦悶して彼の一身に就いて將來の決心を慥めようと思つて有繋にいひ出し兼ねて居るとは知らずに威勢よく蒲團の上に躪りあがつた...
長塚節 「開業醫」
...其子が頻りに主婦さんにせがんでは春さんの手に縋つて居た...
長塚節 「菜の花」
...弟(おとゝ)が頻(しきり)に私(わたくし)に紹介(せうかい)したがるから...
夏目漱石 「門」
...くたびれると帰つて来て頻りに発句を考へる...
正岡子規 「墨汁一滴」
...膝の頻(しき)りに戦(をのゝ)かれて立つに堪へねば...
森鴎外 「舞姫」
...頻りに気をつかっておられる様子なので...
吉川英治 「新書太閤記」
...どうあろう」勝家は頻(しき)りと...
吉川英治 「新書太閤記」
...だからふだんは凡(ただ)の問屋でも、いざとなれば、御合戦の一役をするのですからね」と、その小林太郎左衛門の娘であるお鶴は、口惜しがって、頻りと説く...
吉川英治 「宮本武蔵」
...着物や着茣蓙の端に触れて頻に音をたてながら芒の霜が落つる...
若山牧水 「みなかみ紀行」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??