...頻(しきり)に筆を走らせていた小野寺十内が...
芥川龍之介 「或日の大石内蔵助」
...「薬餌無徴怪夢頻(やくじちょうなくかいむしきりなり)」とか云う句がある...
芥川龍之介 「上海游記」
...腰まで水に浸(つか)つて頻りに竿を動かしてゐる...
石川啄木 「鳥影」
...孤雲が頻りに扇子を以つて膝をたたきながら...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...帝劇が今燃えてるとかいう警報が頻りであったので...
内田魯庵 「最後の大杉」
...蔵書の売却の如きは最も頻繁(ひんぱん)なり...
太宰治 「花吹雪」
...二人とも頻りに酒の卓子(テーブル)に手を出したが...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...まだやはりバスティーユの牢獄の中にいるつもりで頻りに靴を造っている変り果てた白髪のマネット...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...若い弟子たちやファンの少女たちが頻繁(ひんぱん)に庭を往来し...
徳田秋声 「縮図」
...僕が心中頻りに苦悶して彼の一身に就いて將來の決心を慥めようと思つて有繋にいひ出し兼ねて居るとは知らずに威勢よく蒲團の上に躪りあがつた...
長塚節 「開業醫」
...何頭痛も何もしませぬけれど頻に持病が起つたのですといふ...
樋口一葉 「にごりえ」
...二人の上へ頻りに落葉が散りかかり...
山本周五郎 「はたし状」
...頻りに石垣を打つ音が聞えた...
山本周五郎 「はたし状」
...まことに通俗小説内に於ける偶然の頻発と同様に...
「純粋小説論」
...まず云い訳から頻りにし出した...
吉川英治 「新書太閤記」
...武蔵は、頻りと、その分らぬ客に会ってみたくなった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...あらゆる雑鳥も一様に迦陵頻伽(かりょうびんが)のさえずりであった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...潮來の今昔を説いて頻りに今の衰微を嘆く...
若山牧水 「水郷めぐり」
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