...頻(しきり)に手巾(ハンケチ)を振り続けていた...
芥川龍之介 「路上」
...景山氏として有名な福田英子氏は頻繁に來訪する...
石川三四郎 「浪」
...さて怎(どう)したものだらうと頻りに先刻(さつき)から考へてゐるのだが...
石川啄木 「天鵞絨」
...香頻(しき)りに鼻を撲(う)つにぞ...
巌谷小波 「こがね丸」
...「お前はこの頃頻(しきり)と色町に出浮(でう)くさうだが...
薄田泣菫 「茶話」
...一頻(しき)りお喋舌(しやべり)が済むと...
薄田泣菫 「茶話」
...逸事異聞之可レ伝可レ録者頻多...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...雪が凄じく降り頻つてゐたのである...
田山録弥 「初冬の記事」
...一梃(ちょう)の夜駕籠頻(しきり)と道をいそぎ行く傍(かたわら)に二匹の犬その足音にも驚かず疲れて眠れる姿は...
永井荷風 「江戸芸術論」
...京都から遊士の出かけること頻繁であったので...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...その空に見える雪の峰が頻りと想像されるのだつた...
原民喜 「氷花」
...頻(しき)りに頭を左右に掉(ふ)って不同意の態度を示した...
穂積陳重 「法窓夜話」
...両方で頻(しき)りに接吻して居る...
正岡子規 「病牀苦語」
...甚だ頻繁(ひんぱん)に風説せられるようになったけれども...
柳田国男 「山の人生」
...「おまえはひところ頻りに江戸へ呼んで呉れと手紙をよこした...
山本周五郎 「日本婦道記」
...小島烏水(うすゐ)永井荷風二君の旧知揃(ぞろ)ひで二君の噂が頻(しきり)に出た...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...早馬の報が頻々だったのだ...
吉川英治 「私本太平記」
...われから頻々(ひんぴん)と使いを派し...
吉川英治 「私本太平記」
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