...その頸飾(くびかざり)と柔肌(やははだ)を巫山戲(ふざけ)た雀が來て啄(つゝ)く...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...『ショー・ウインドウにある真珠の頸飾を見せてくれ』と云うのでお見せしたら...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鳩つかひ」
...おかけになっていらした頸飾りが奪(と)られて...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...「あの頸飾りは、お母様がほんとうに大切(だいじ)にしていらっしゃいますの...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...腕環や頸飾りを御覧になって...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...未亡人の頸飾りを奪ったのであろう...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...舞踏室と供待ち部屋の間を往復したものか? そしてエレン夫人の腕環や頸飾りの類を...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...それから真珠の頸飾り...
――モウパンサン―― 辻潤訳 「頸飾り」
...頸飾りの釦金(かけがね)が壊れたから直しにやってあるとでも書いて...
――モウパンサン―― 辻潤訳 「頸飾り」
...二人はパライ・ローヤル街のある宝玉屋の店にようやくにかようたダイヤモンドの頸飾りを見つけだした...
――モウパンサン―― 辻潤訳 「頸飾り」
...あなたは代りにダイヤモンドの頸飾りを買って返して下さったのですね」「ハイ...
――モウパンサン―― 辻潤訳 「頸飾り」
...先日の返礼の意味か? 彼等は自分達のウラ(深紅の種子を沢山緒に通した頸飾)を外して私の頸に掛けて呉れ...
中島敦 「光と風と夢」
...その上思想を持込むなぞは野蛮人がありつたけの頸飾りを着けるがやうなものだ...
中原中也 「芸術論覚え書」
...その魔性の指輪なり頸飾なりは...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...頸飾(ネックレス)だの...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...それに妙なのはあの美しい頸の頸飾だな...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...飛んだ頸飾で、この頸に巻き附きそうに威している、厭な、気味の悪いを、どうしたられられましょう...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...調子はづれの高笑ひ……また幽(かす)かな啜(すゝ)り泣き……蛋白石色(オパアルいろ)の珠数珠(じゆずだま)の実の頸飾(くびかざり)を草の上に留(とゞ)め...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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