...素直(すなお)に御頷(おうなず)きなさいました...
芥川龍之介 「俊寛」
...光子さんは頷(うなず)いといてから...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...」均平も頷(うなず)いた...
徳田秋声 「縮図」
...にこりともせず冷かに頷いてくれた...
豊島与志雄 「変る」
...小太郎が、静かに近づいて「いろいろと、世話をかけたらしいが」「大津から、叡山へでも行くのか」「そのつもり」益満は、頷いて「わしは、真直ぐに、京へ入る」南玉が「いかがでしょう、一寸、叡山参詣は? 四明から見下ろすと、京の町中は一望の下に」益満は、それに答えないで「牧の消息は、判っているのか」「大阪らしいが...
直木三十五 「南国太平記」
...無事に添いとげたら新婚旅行に草津へでも行こうねえ」山木は素直に頷いて...
久生十蘭 「魔都」
...ハリスも既にその仲間入りをしているかのように彼に向かって頷いたり...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...そうだ――と頷(うなず)くものがあった...
本庄陸男 「石狩川」
...寄進しない家があると「くれねーと おいなりさんがなくよ ひっくりけっちゃめっかっこ もっくりけっちゃべっかっこ……って云っただよ」私は頷(うなず)いたが...
山本周五郎 「青べか物語」
...おけいはこれにもすなおに頷いて...
山本周五郎 「追いついた夢」
...甲斐は眼で頷いた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「よくわかりました」と甲斐は穏やかに頷いた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...滅亡の因を作ったことも頷(うなず)かれる眺望である...
横光利一 「夜の靴」
...頷(うなず)いて洗っている...
吉川英治 「新書太閤記」
...と頷(うなず)いたのみで...
吉川英治 「新書太閤記」
...頷(うなず)いた...
吉川英治 「親鸞」
...頷(うなず)くだけのものである...
吉川英治 「源頼朝」
...何度も頷(うなず)いて...
吉川英治 「源頼朝」
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