...病人は、苦を訴うるほどの元気も持たぬ風で、目で頷き、肩で息をし、息をして、「この頃は病気(やまい)と張合う勇(いさみ)もないで、どうなとしてくれ、もう投身(なげみ)じゃ...
泉鏡花 「婦系図」
...素直に頷いて後へ引き返した...
薄田泣菫 「茶話」
...これが母親の気持だと頷(うなづ)くことは出来なかつたし...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...」長谷川は頷いた...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...俺は静かに頷いた...
豊島与志雄 「どぶろく幻想」
...頷(うなず)いたが(油断をしてはいけないのに)と...
直木三十五 「寛永武道鑑」
...「大丈夫でござりますか」牧は頷いた...
直木三十五 「南国太平記」
...満足げな微笑を湛えながら鷹揚(おうよう)に頷(うなず)く...
中島敦 「南島譚」
...頷(うなず)かなければならないのは...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...ハッチソンは頷いて...
久生十蘭 「魔都」
...警視庁附近まで来たところでいずれかへ姿を晦ましてしまいました」総監は頷いて...
久生十蘭 「魔都」
...「…………」こんどはお前が黙って頷(うなず)いた...
堀辰雄 「楡の家」
...頷(うなず)いて物珍し気な目を連れの...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「お別れだもの、まねぐらい、いいでしょ」「まねだけだよ」「心配しなくっても大丈夫よ」と、お豊は頷いた...
山本周五郎 「花も刀も」
...休之助も頷(うなず)いて云った...
山本周五郎 「風流太平記」
...今日はどうかしているんです」甲斐はそっと頷(うなず)いた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...」と高は問題が気に入ったと云いたげに頷いた...
横光利一 「旅愁」
...真の日本人だったと頷けるふしがあった...
横光利一 「旅愁」
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