...奥さんは夫と目を見合せて同意を表するように頷いた...
アルチバシェッフ M. Artzibaschew 森鴎外訳 「罪人」
...他に彼女を頷(うなず)かせる何等かの理由が...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...関翁が牧場記事の一節も頷(うなず)かれる...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...目で頷いたりしたが...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...「大丈夫でござりますか」牧は頷いた...
直木三十五 「南国太平記」
...私は頷いて、直ぐ給仕女に云つた...
南部修太郎 「霧の夜に」
...「君はもういいから」と冷淡に頷いてみせた...
久生十蘭 「ノア」
...それはまた月を見て頷いたのだよ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...顔色で――それぞれに頷(うなず)くのだ...
本庄陸男 「石狩川」
...「ふん」と頷(うなず)いて邦夷は盃をあげた...
本庄陸男 「石狩川」
...こっちには証人がいるんだという口ぶりでした」およねはそっと頷(うなず)いてみせた...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...とうとう三人付いていっちまったんだ」茂次は頷いて云った...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...老人もそれがよかろうと頷いた...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...良人は黙って頷き...
山本周五郎 「日本婦道記」
...いかにも皮肉すぎる」「こういうものは本気で書くからね」第二は頭を垂れて頷いた...
山本周五郎 「はたし状」
...甲斐は頷き、待たせておけと云って、盃を伏せた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...妻は顎(あご)をひいてしっかりと頷いた...
横光利一 「花園の思想」
...武士はにこと頷(うなず)いて...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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