...私が再び頷(うなず)きながら...
芥川龍之介 「開化の良人」
...人間の社会的に生きて行くべき方法も頷(うなず)けるような気がして...
徳田秋声 「縮図」
...象山師これを頷(うなず)く」と...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...高木はお時儀をするように頷いたのである...
豊島与志雄 「好人物」
...「家中に、紛擾(ふんじょう)が起きている」川北が、頷いた...
直木三十五 「南国太平記」
...白い光を帯びた人ではありませぬか」「その通り」丹後守の無造作(むぞうさ)に頷(うなず)く時...
中里介山 「大菩薩峠」
...「ええ?――君の……」女は默つて頷いた...
南部修太郎 「ハルピンの一夜」
...向うから頻(しき)りに槇氏に対(むか)って頷(うなず)く顔があります...
原民喜 「廃墟から」
...いかにもそれを確信しているように頷(うなず)きながら...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...薬丹伝得杏林方」は蘭軒が贈つた詩の頷聯である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...満足そうに頷(うなず)いて云った...
山本周五郎 「似而非物語」
...いつでも活けてあげられたのに」「そうだったな」と頷いて...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...「それではあなたは来て頂いてもよいとお考えなのですね」「いいと思います」「鹿島がよろこぶだろう」新五兵衛は頷きながらそういった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...わかるか」「はい」と宇乃は頷いた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「だいぶきびしいな」と七十郎は書状を巻いた、「このまえ諸家へ配ったものより、字句がずっと直截(ちょくせつ)で手きびしいようじゃないか」「それでもまだ遠慮してあるくらいだ」「米の買い占めというやつは事実なのか」「必要なら証人を呼びだすこともできる」七十郎は手酌で飲み、うんと頷いて、十左を見た...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...笑(え)み頷(うなず)いて...
吉川英治 「上杉謙信」
...そうだろう――というような秀吉の頷(うなず)き方(かた)であった...
吉川英治 「新書太閤記」
...そいつを一つ巧くこっちの手に奪(と)り上げて口説いてみたら」「むむ! 一案だな」呉用が大きく頷(うなず)いた突嗟(とっさ)である...
吉川英治 「新・水滸伝」
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