...邪魔をするはずはありません」権兵衛は頷いた...
田中貢太郎 「海神に祈る」
...ひとり頷(うなず)くのであった...
原民喜 「壊滅の序曲」
...向から頻りに槇氏に対つて頷く顔があります...
原民喜 「廃墟から」
...懇篤に頷(うなず)くと...
久生十蘭 「地底獣国」
...莞笑頷之不敢辞...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...妹が着替えにかかったところでしたね」「そうだ」と千之助は辛抱づよく頷いた...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...肝心なことを話してくれ」「うん」と頷いて...
山本周五郎 「さぶ」
...独りで頷いてから静かに云った...
山本周五郎 「さぶ」
...あたしは胸がつかえてごはんも喰べられなかったくらいです」「おれの気持はわかっていた筈だぜ」おすえは頷いた...
山本周五郎 「さぶ」
...追悼のため和歌六首を咏(よ)まれたということだ」「それだけですの」「私が聞いたのはそれだけだ」と帯刀は頷いた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...又五郎はかれらに頷いて...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...途中で殺されるかもしれないと思ったのです」甲斐は頷いた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...甲斐は頷いて、風呂へはいる、と云い、そのまま居間のほうへいった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...心のうちに頷(うなず)くもののように...
吉川英治 「新書太閤記」
...いずれにしても天平(てんぴょう)のころからあったということは光明皇后から東大寺へ御寄進なされました御物(ぎょぶつ)を拝見いたしましても頷(うなず)けることでございましょう」「本朝で...
吉川英治 「親鸞」
...平四郎は、黙々と頷いて、内曲輪(うちぐるわ)の休息所の方へ歩いて行った...
吉川英治 「夏虫行燈」
...編笠のうちで幾たびも頷(うなず)いて...
吉川英治 「宮本武蔵」
...よく頷いてはいるくせに...
吉川英治 「宮本武蔵」
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