...頭山満ナアーンダ...
夢野久作 「近世快人伝」
...ところが十幾歳の頭山満は蒟蒻屋の店先に立つと黙って十銭玉を一個投出したので...
夢野久作 「近世快人伝」
...頭山満が来たというので...
夢野久作 「近世快人伝」
...床の間の正面に端座している頭山満の左右に並んだ二つの燭台だけが消え残っていた...
夢野久作 「近世快人伝」
...そうした頭山満の端然たる威風に近づくとハッと気が付いて遠ざかったからであった...
夢野久作 「近世快人伝」
...その頭山満の左右と背後の安全地帯に逃げ損ねた芸者仲居が...
夢野久作 「近世快人伝」
...どうしてコンナ巨大な平凡児が日本に出現したかという……つまり頭山満の立志伝を書けと云われると筆者も少々困る...
夢野久作 「近世快人伝」
...否(いな)現在の頭山満翁は既に浪人界の巨頭なぞいう俗な敬称を超越している...
夢野久作 「近世快人伝」
...頭山満氏がタッタ一つ屁古垂(へこた)れた話が残っているから面白い...
夢野久作 「近世快人伝」
...もう一杯……」頭山満氏黙々として箸(はし)を置いた...
夢野久作 「近世快人伝」
...頭山満翁と同様に...
夢野久作 「近世快人伝」
...一人残らず頭山満の率ゆる玄洋社の団中に編入されなければならなかった...
夢野久作 「近世快人伝」
...だから彼も必然的に頭山満と交(まじわり)を結んで...
夢野久作 「近世快人伝」
...むろん頭山満も貧乏の天井を打っている時分だ...
夢野久作 「近世快人伝」
...あの刀は気に入ったか」と云うと頭山満ニッコリして曰く...
夢野久作 「近世快人伝」
...頭山満と自分(わし)と三人は並んで県庁の裏の獄舎(ごくや)で木馬責めにかけられた...
夢野久作 「近世快人伝」
...それから内地へ帰来後、夫人を喪い、数人の子女を親戚故旧に托し、独(ひとり)、福岡市外千代町(ちよまち)役場に出仕していたが、その後辞職して自分の娘の婚嫁先である北海道、札幌、橋本某氏の農園の番人となり、閑日月を送る事十三年、大正元年、桂内閣の時、頭山満、杉山茂丸の依嘱を受けて憲政擁護運動のため九州に下り、玄洋社の二階に起居し、後(のち)、大正六七年頃、対州(たいしゅう)の親戚某氏の処で病死した...
夢野久作 「近世快人伝」
...下ノ関の大吉だか春帆楼かで、頭山満翁が、卓上の料理が河豚だと聞くと、いきなり起ってそれへ小便したという話はあるが、あの頃よりは、河豚の科学はずっと進歩している...
吉川英治 「河豚」
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