...その他各方面の軽頭分子を駆り立てることに現に成功している...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...外勤めの者の頭分(かしらぶん)というのと同等に待遇されていた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...若い者の頭分は、それをいろいろな仕方話(しかたばなし)で竹刀(しない)で型をして見せたりなんかして、だいぶ芝居がかりで話しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...池田というあれが頭分(かしらぶん)で...
中里介山 「大菩薩峠」
...先日博士は生来の健啖(けんたん)に任せて羊の炙肉(あぶりにく)をほとんど一頭分も平らげたが...
中島敦 「文字禍」
...これは頭分(かしらぶん)で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...もう一人は蝮(まむし)の三平――これは死んださうだが、――あと一人殘つた人殺しの房吉、これは頭分で、人の五六人も殺して居る...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...仲間の頭分(かしらぶん)西国浪人赤井市兵衛(あかいいちべえ)が隠していると白状したそうです」「…………」平次はその先を促すように膝(ひざ)を進めました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...アルゼンチンから二百六十万頭分――換言すれば冷蔵船の出現によって濠洲以下ははじめてヨーロッパのための生肉供給所となることができたのである...
服部之総 「黒船前後」
...到頭分らずに帰(かえっ)て仕舞(しま)いました...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...これが桃と両方で三十銭位かかりましょうね」○犢の頭一頭分にて種々なる料理の出来るものなり...
村井弦斎 「食道楽」
...○また一升の水へ皮一頭分を入れ玉胡椒十粒...
村井弦斎 「食道楽」
...○脳味噌は煮沸し湯に塩少しを入れたる物へおよそ五分間漬けて取出し薄皮をむき脳味噌一頭分を六ツほどに切り塩胡椒を振掛けメリケン粉を両面へ付け玉子の黄身にて包みパン粉を付けて油にて揚げ...
村井弦斎 「食道楽」
...○犢の頭の皮一頭分は十人前...
村井弦斎 「食道楽」
...おらあ屋敷じゃあ頭分だ...
山本周五郎 「風流太平記」
...その頭分(かしらぶん)の者であることは...
吉川英治 「三国志」
...頭分(かしらぶん)の者に会いたいということで...
吉川英治 「新書太閤記」
...主なる頭分(かしらぶん)だけの祝宴がもよおされ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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