...うるさい程頬ずりをしたり...
有島武郎 「お末の死」
...そっと頬ずりをして...
海野十三 「爆薬の花籠」
...頬ずりしているのかも知れない...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...預った黒猫をしっかりと胸にかかえ、その柔らかい毛並を撫でていると、どこかに彼女の移香を感じたので、彼は思わずミミーを抱きしめて、頬ずりした...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「黒猫十三」
...(ひげ)の生えた痛い顔で頬ずりをして...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...女王様はルルとミミを今一度抱きしめて頬ずりをされました...
夢野久作 「ルルとミミ」
...竜之助に頬ずりをしないばかりにして出て行きました...
中里介山 「大菩薩峠」
...人形抱いて頬ずりする心は御華族の御姫樣とて變りなけれど...
樋口一葉 「たけくらべ」
...ボクさんは、可愛くってたまらないというふうに、それを胸に抱きしめて、「林檎さん、林檎さん」と、いいながら、頬ずりをします...
久生十蘭 「キャラコさん」
...さっき「今日は」と真先に立って来た娘がしげしげと私を振りかえって見ていたが小戻(こもど)りして不意に私を抱き上げて何も言わないで頬ずりした...
水上滝太郎 「山の手の子」
...半次に頬ずりをした...
山本周五郎 「風流太平記」
...「可愛いこと」と囁きながら乱暴に頬ずりをした...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...そのじぶんお蝶はよく頬ずりしながらそう云った...
山本周五郎 「柳橋物語」
...よくまあ無事で帰って来てくれたのね……ってそう云って頬ずりをして泣いちゃったのよ...
夢野久作 「狂人は笑う」
...たまらなく頬ずりをした...
夢野久作 「名君忠之」
...思い切り頬ずりをしようとしましたが...
夢野久作 「霊感!」
...抱擁したり頬ずりしたりしていた...
吉川英治 「三国志」
...「すこし見ぬ間に……」と、善信は、房丸(ふさまる)を抱きとって、頬ずりした...
吉川英治 「親鸞」
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