...あの「シンガポール陥落」の駄文(あの駄文をさえ頬かむりして...
太宰治 「如是我聞」
...私は地下足袋で頬かむりの珍妙姿...
種田山頭火 「行乞記」
...タオルもてヘルメツト帽の上より頬かむりし...
徳冨蘆花 「馬上三日の記」
...――生産機構の圧力に対して頬かむりすること...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...血のついたもんぺ、裂けたシャツ、切られたズボン、はち巻き、頬かむり、鉄兜、それに偽装の青草を挿して...
永井隆 「長崎の鐘」
...七兵衛ではないか」うずくまっていて頬かむりの頭を上げて見せた面(かお)は...
中里介山 「大菩薩峠」
...そうして頬かむりをとって...
中里介山 「大菩薩峠」
...その頬かむりを取った面(かお)を見ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...芥子玉(けしだま)しぼりの頬かむりで隠した面(かお)をこちらに突き出している...
中里介山 「大菩薩峠」
...称して頬かむりという...
中里介山 「大菩薩峠」
...今時、御三家の殿様だって、これだけのものは、めったにゃあ差しません、こしらえだけを外して、そっくり捨売りにしたところで、あなた、相当のものでございますぜ」と言って、頬かむりは、いちいち指さしをしながら、お銀様の方へ向って、脇差のこしらえの説明をしている...
中里介山 「大菩薩峠」
...お宿もとはどちら様でござんしたかなあ――どちら様へお越し?」送り狼もどきの頬かむりが...
中里介山 「大菩薩峠」
...くさい くさい夜だ誰も居なければ泥棒にはいりますぞ!私はビンボウ故男も逃げて行きましたまつくらい頬かむりの夜だ...
林芙美子 「蒼馬を見たり」
...頬かむりをしてスタスタ札(ふだ)の辻(つじ)までやって来ると...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...時間表を調べている間に笠をぬぎ頬かむりを取ったのを見ると...
三好十郎 「おりき」
...現在彼等は頬かむりをして過ぎようとしている...
三好十郎 「恐怖の季節」
...妥協、回避、頬かむり主義、あるいは、もみ消し運動など、公吏の処世では常識とする――それらのどれ一つを選ぼうともしていないのだ...
吉川英治 「大岡越前」
...頬かむりを続けてしまいました...
吉川英治 「随筆 新平家」
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