...私たちの仕事の領分が明確になっている...
...それは彼女の正当な領分だ...
...彼女は彼女の領分に従って行動するべきです...
...その問題は私たちの領分から出ている...
...私たちはそれぞれが自分の領分に責任を持つべきだ...
...しかもまん中をとおって行くほかに海の魔女の領分(りょうぶん)にはいる道はありませんし...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「人魚のひいさま」
...公子 (爽(さわやか)に)獄屋ではない、大自由、大自在な領分だ...
泉鏡花 「海神別荘」
...去(さ)りながらこの問題(もんだい)は實(じつ)は哲學(てつがく)の領分(れうぶん)に屬(ぞく)するもので...
伊東忠太 「建築の本義」
...比較神話学の領分以外に亘るを以て...
高木敏雄 「比較神話学」
...君は詩の領分と絵の領分との間に...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...広大な領分を持ち...
中里介山 「大菩薩峠」
...夜の領分に入っていました...
中里介山 「大菩薩峠」
...好い加減に他(ひと)の領分を犯(おか)し合ってるんで...
夏目漱石 「坑夫」
...しかし自分だけは自分の領分内におとなしくしている事を忘れて他の領分までのさばり出ようとする...
夏目漱石 「野分」
...自家の領分はこれを放却して忘れたるが如し...
福沢諭吉 「学者安心論」
...総ての詩の領分に恋愛を書いたものはある...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...平野郷は城代土井の領分八万石の内一万石の土地で...
森鴎外 「大塩平八郎」
...行き逢うた所を領分の境とすることにしました...
柳田國男 「日本の伝説」
...この領分がはじめどうしてきまるかということは...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...自分だけのもの、他のだれでもない、本当の自分だけの持ちもの、自分だけの領分、それはどこにあるのか...
山川方夫 「お守り」
...この丘陵のうしろは、隣国の領分まで、殆んど山と森つづきで、猪(いのしし)や鹿などが多く棲(す)んでいた...
山本周五郎 「竹柏記」
...「上のお嬢さんはばかにしんとして、あっしらなんぞにゃあ、怖いくらいなんだが、こちらはよっぽどおてんばでいらっしゃるんですね、おくにでもこんなですか」「こっちだ、もう少し左」「ぜんたい、甘利ってえなあ、どのへんですかね、よっぽど遠いんですか」「甘利だって」若者はふり返った、「そんなことを誰に聞いた」「誰って、誰に聞いたってこともねえが、そんなふうに云ってるんじゃねえんですか」「それは聞き違いだ」若者はまた水のほうへ向きなおった、「本当は駿河(するが)の奥に、富士谷というところがある、柳沢さまの、元の御領分だが、そこに雨降り山というのがあって、それが……」こんな問答をしているうちに、いつか佃島から東へまわっていた...
山本周五郎 「山彦乙女」
...まさかに家康(いえやす)の領分(りょうぶん)まで...
吉川英治 「神州天馬侠」
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