...斯う考へると、誠に此世が情なく心細くなるが、然し此点(ここ)が却つて面白い、頗る面白い...
石川啄木 「葬列」
...頗る簡単なものなのである...
上村松園 「余齢初旅」
...満身これ戦闘力といったような感じのする頗(すこぶ)る豪快な将校だった...
海野十三 「空中漂流一週間」
...門外漢より無遠慮に評し候えば頗る無責任なる雑誌としか思われず候...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...頗る不振の経歴に徴して見ても...
太宰治 「お伽草紙」
...近頃或る事柄で頗る繁忙なので...
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...皇帝は侯の奏陳を聞て頗る驚惑し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...其人物と頗る相照応したりしも独り閣下は方正謹厳の風采家たるを以てして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...其の内容頗る雑駁不規律にして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...趙氏が頗る厚遇したのは...
中島敦 「盈虚」
...入りも頗るよし...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...頗る治績があつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「巣鴨村有藝戸数十、毎戸栽菊、培養頗精、有高丈許、枝亦数尺者、繊竹構※、巧造人物禽獣山水楼閣舟車之状、至花時、都人看者為群、漫賦一絶...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...頗(すこぶ)るオランダ嫌いであった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...わたしには生れつき頗る子供じみた情のもろさがあって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...文化程度という言葉の意義なぞは頗(すこぶ)る可笑(おか)しいではないか...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...それも頗(すこぶ)る低級に属しとる...
夢野久作 「二重心臓」
...都市生活は頗る繁華となった...
和辻哲郎 「鎖国」
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