...私は自分の頓馬(とんま)を恥じた...
太宰治 「新郎」
...……頓馬野郎! (ポポーを見て...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「熊」
...「その男は逃げ失せてしまったのか、この頓馬め、馬車が輪止をかけに停った時にな?」「閣下(モンセーニュール)、奴は、川の中へ跳び込む人間のように、頭を先にして、丘の坂のとこるをまっさかさまに跳び下りてゆきましてござります...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...ヘルムートが「頓馬(とんま)」であることは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...自分の頓馬(とんま)さに落胆した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...頓馬(とんま)だねえ」お角さんが...
中里介山 「大菩薩峠」
...頓馬だと言いおったな」相撲取が...
中里介山 「大菩薩峠」
...よくいる頓馬なパリジャンで...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...君が頓馬でそこらにあるガラクタを盗んだとする...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...連れ立ちて団子屋の前を過ぎるに頓馬は店より声をかけてお中が宜(よろ)しう御座いますと仰山な言葉を聞くより美登利は泣きたいやうな顔つきして...
樋口一葉 「たけくらべ」
...なんて頓馬なおたんちんだらう! 呆れてしまふぢやないか! あれがやくざ者でないなんて! お前さんは一体...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...頓馬な百姓め、ほくほくもので悦に入りをつただが、売りもののバタはからつきし、値踏みひとつする者もねえ始末さ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...「頓馬太平記」の時...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ちゃんとあなたのなさる通りにと思ってわざわざ訊いて頓馬をするなんて何て頓馬でしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...頓馬をされてあとであやまられるなどということは馬鹿らしいことであり...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...おらあいまでも頓馬(とんま)でぐずで能なしなんだ...
山本周五郎 「さぶ」
...恐い中にも愛嬌のある頓馬で人のいゝ偶像を連想させる一因になつてゐるのかもしれない...
吉川英治 「折々の記」
...頓馬(とんま)な大きな眼や...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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