...頓興でこの絵を描いた...
...彼は頓興でこの曲を作曲した...
...頓興で影をつけるのが得意です...
...今日は頓興で山に登ろうと思う...
...彼は頓興で旅に出た...
...」「へへい、」と頓興な、ぼやけた声を出して、め組が継(つぎ)の当った千草色の半股引(はんももひき)で、縁側を膝立って来た――婦(おんな)たちは皆我を忘れて六畳に――中には抱合って泣いているのもあるので、惣助一人三畳の火鉢の傍(わき)に、割膝で畏(かしこま)って、歯を喰切(くいしば)った獅噛面(しがみづら)は、額に蝋燭(ろうそく)の流れぬばかり、絵にある燈台鬼という顔色(がんしょく)...
泉鏡花 「婦系図」
...「ハア?」夫人は彼の頓興(とんきょう)な口の利き方に...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...ねえ君(きみ)ちゃん」一人の女中が朋輩(ほうばい)を顧みて頓興(とんきょう)な声を出した...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...ヒヽヽと頓興(とんきよう)に笑(わら)ひ出(だ)したり爲(し)てゐるが...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...こら!」やがて庄造は頓興(とんきょう)な声を出した...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...河内介もとき/″\頓興な声を挙げた...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...真面目(まじめ)な様で頓興(とんきょう)な此十七の青年と...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...百合子は頓興(とんきょう)な声を出してすぐそこを飛(と)び退(の)いた...
夏目漱石 「明暗」
...素っ頓興に発展して...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...親分」頓興(とんきょう)な声を出します...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...』若子さんは頓興に大きな声で...
広津柳浪 「昇降場」
...だが頓興にも程があるぢやないか...
牧野信一 「明るく・暗く」
...思はず頓興な声で叫んだ...
牧野信一 「小川の流れ」
...」とお蝶も頓興な声をあげた...
牧野信一 「お蝶の訪れ」
...「まあ!」と頓興な声を挙げた...
牧野信一 「川を遡りて」
...」「婆やか……」と私も頓興に叫んだ...
牧野信一 「川を遡りて」
...頓興な早口で叫んだ...
牧野信一 「環魚洞風景」
...よそ/\しく頓興な声で出放題を云ひ放ちました...
牧野信一 「晩春の健康」
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