...しかし兄は頓着せずに...
芥川龍之介 「雛」
...窓硝子をかすめて飛ぶ雪にも全然頓着せず...
芥川龍之介 「毛利先生」
...何事にも頓着せずして面白げなる擧動を見て...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...こちらはそれには頓着せず...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...「君も飮むかい?」雪の屋はその問ひには頓着せず...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...お繁さんが口を出したには頓着せず...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...ソーンダイクは警部の足の痛みには頓着せず...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...東洋と云ひ西洋と云ふ歴史的事實に頓着せず...
竹越三叉 「世界の日本乎、亞細亞の日本乎」
...猶(なほ)ぐづ/\に埋窟(りくつ)を云ひ懸くるにも頓着せずに...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...そんなことには頓着せずに...
田山花袋 「道綱の母」
...そんなことには少しも頓着せずに...
田山花袋 「道綱の母」
...是れ侯が藩閥家の反對に頓着せずして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...かの御禊の滝の水垢離などには頓着せずに――九机竜之助が隠れているところこそ...
中里介山 「大菩薩峠」
...「うーむ」枕許に腕を組んでいた宇治山田の米友が、それを聞いて深い息をして唸(うな)り出したが、頓着せず、「友造どん、お前の槍の手筋はどこで習ったか知らないが、まるで格外れで、それで、ちゃんと格に合っているところが妙だわい...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼は頓着せず中に入り...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...そんなことに頓着せず...
三浦環 「お蝶夫人」
...東野は彼の思惑など頓着せず...
横光利一 「旅愁」
...其(それ)等には頓着せず...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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