...彼ら(彼らの考え方)などには頓着しないで...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...渠はかの女に頓着しないで...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...まるで旧いことには頓着しないというわけでもございますまいが...
上村松園 「女の話・花の話」
...そんな小供騙(だま)しのから騒ぎなどには頓着しない...
薄田泣菫 「水仙の幻想」
...彼はそんなことには一向頓着しない...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...その紳士は大学教授に頓着しないで...
薄田泣菫 「茶話」
...そんなことは頓着しない...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...全く気任せに自由に「そこはかとなく」「あやしう」「ものぐるほしく」矛盾も撞着(どうちゃく)も頓着しないで書いているところに...
寺田寅彦 「徒然草の鑑賞」
...人間が簡単を要求しても自然はそれには頓着しない...
寺田寅彦 「方則について」
...――喜美子はそんなことには頓着しない...
豊島与志雄 「白木蓮」
...我々に頓着しないのに...
中里介山 「大菩薩峠」
...迷亭は一向(いっこう)頓着しない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...是非御講釈を伺がいましょう」「理学士として考えて見ると烏が女に惚れるなどと云うのは不合理でしょう」「ごもっとも」「その不合理な事を無雑作(むぞうさ)に言い放って少しも無理に聞えません」「そうかしら」と主人が疑った調子で割り込んだが寒月は一向頓着しない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...頓着しないでズンズン歩いて行った...
久生十蘭 「キャラコさん」
...Aも頓着しないので私も勝手に彼に喋舌らせておきました...
牧野信一 「蔭ひなた」
...あまり頓着しないのでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そんなことには頓着しない...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
...強い大将ならば、必要あって物を蓄える時には、貪欲と言われようと、意地ぎたないと言われようと、頓着しない...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
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