...すると女中は頓狂(とんきやう)な調子で「あら...
芥川龍之介 「鵠沼雑記」
...』男は皆の方を向いて頓狂な声でさう云つた...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...その対門(むかい)にいるみどりを頓狂(とんきょう)な声で呼ぶのをきいて...
海野十三 「麻雀殺人事件」
...「ホホ…………」夏子が頓狂に笑い出した...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...明智さん大丈夫でしょうか」夫人が立ちあがって頓狂(とんきょう)な声を立てた...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...受附の方で年寄りらしいものが頓狂な聲をして金を拂つてゐる...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...頓狂な声を立てながら...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...倉さん」頓狂(とんきょう)な声を挙げたとおもうと...
高見順 「如何なる星の下に」
...あたしの方を頓狂な眼付で見ていた...
豊島与志雄 「溺るるもの」
...なにを思いだしたか頓狂な声で...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...すこし素頓狂(すっとんきょう)に見えるらしい...
久生十蘭 「キャラコさん」
...素ッ頓狂なことをいいだしたのもハナだった...
久生十蘭 「白雪姫」
...よく頓狂(とんきょう)な奴だとみんなから叱られてばかりいた佐吉という小僧が...
堀辰雄 「幼年時代」
...思はず頓狂な声をあげるところだつた...
牧野信一 「山を越えて」
...尤もそれを版にする頓狂な本屋があり...
山本周五郎 「新潮記」
...御番頭を射殺するほど頓狂(とんきょう)でもないし...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...頓狂(とんきょう)な声をして指さした...
吉川英治 「新書太閤記」
...頓狂(とんきょう)な声を出したんだから...
蘭郁二郎 「鱗粉」
便利!手書き漢字入力検索