...繼母も千代子の頓狂な言葉をただ笑つて受けて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...いつ頓死(とんし)するか知れたものではないし...
海野十三 「超人間X号」
...「河身変ジテ」を「河身激変シテ」にし「頓ニ臻リ」を消して「又水量ノ高マルコト数尺」と直し「毒屑」を「毒渣」とした...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...」「あんまり頓馬だからそんなことになっただ...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...頓首...
太宰治 「虚構の春」
...何のことやら頓(とん)と要領を得ぬのであった...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...卒倒以来、心地頓に爽快、今日は特に明朗だつた...
種田山頭火 「其中日記」
...それをかぶっている人の無頓著を装(よそお)う態度には不釣合なほど...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...政府が心配してイライラする程審議は停頓している...
戸坂潤 「社会時評」
...お世話になっておりまする」「御老女様?」これも福村には頓(とみ)に合点(がてん)がゆきません...
中里介山 「大菩薩峠」
...拙者はあまり作に頓着しない方なんだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...幾十個の隧道を出入して鹽山附近の高原を行くに心境頓に豁然たるを覺ゆ甲斐の國は青田の吉國(よくに)桑の國唐黍(もろこしきび)の穗につゞく國古屋氏のもとにやどる矚目二首梅の木の落葉の庭ゆ垣越しに巨摩(こま)の群嶺に雲騷ぐ見ゆこゝにして柿の梢にたゝなはる群山こめて秋の雲立つ九月一日...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...それを持つて買ひに行くのだと頓馬(とんま)を現はすに...
樋口一葉 「たけくらべ」
...思はず頓興な声で叫んだ...
牧野信一 「夜の奇蹟」
...田舎の先生は一向無頓著にて...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...私は私の裏に感ずる悩しい自我に対して全く無頓著であることができなかった...
三木清 「語られざる哲学」
...中途にして停頓している姿を見るのである...
柳田国男 「木綿以前の事」
...微笑と秋波(しゅうは)を名優のように整頓しなければならなかった...
横光利一 「花園の思想」
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