...あの老爺(おやじ)はとんとそれに頓着する容子(ようす)もなく...
芥川龍之介 「邪宗門」
...道頓堀の劇場(こや)へ出る時には...
薄田泣菫 「茶話」
...俺の発病で頓挫(とんざ)したのだ...
高見順 「いやな感じ」
...「あんまり親孝行にもならなかったわね」道頓堀の夜の灯の街へ吐き出されたとき...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...お金のことには至って無頓着だった...
豊島与志雄 「溺るるもの」
...その無頓着なやり方が...
豊島与志雄 「塩花」
...」と中西は頓狂な声で返事をした...
豊島与志雄 「蘇生」
...その門に冷淡で無頓着である事は出来る事ぢやありません...
長與善郎 「青銅の基督」
...おそらくその従妹に無頓着(むとんじゃく)であったのが...
夏目漱石 「こころ」
...街衢(がいく)はよく整頓され...
野上豊一郎 「レンブラントの国」
...ちやうど立派な旦那がたのお邸へ戸惑ひして足をふんごんだのと頓とひとつで...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...勿論(もちろん)衛生などゝ云うことは頓(とん)と構わない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...肩に葉っぱがくっついてらあ!」と頓狂(とんきょう)な声を出した...
堀辰雄 「三つの挿話」
...折さへあれば怪しからぬ想ひのたけを打ちあけようと身構えてゐる私には一向無頓着になつて了つたのです...
牧野信一 「ひとりごと」
...患者達は泌尿科でないかぎりそんなことに頓着なく...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...中にも有中は香以がその頓才(とんさい)を称して...
森鴎外 「細木香以」
...ところが頓馬(とんま)は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...慥(しっか)りしなければいけませんよ」「なんてえ名?」「小竹(こちく)」「変な名だな」頓狂な声でいったが...
吉川英治 「新書太閤記」
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