...新聞、雜誌の發行も、書籍、册子の著述、頒布も、演説も、集會も皆此時勢の推移し、社會の進化する所以の來由と歸趨とを説明し、之に關する智識を養成するのです...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...┌明治八年四月徳島新聞第七號の附録として┐└世人に頒ちしものなり ┘第一毎日(まいにち)六時(じ)に起(お)き...
關寛 「養生心得草」
...知己朋友に頒つことを目的とした私家版「細雪」を上木したところ...
谷崎潤一郎 「「細雪」回顧」
...掠奪の品を頒てり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...手ずから罹災の人々に頒(わか)ち...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...それは親類のものに頒(わ)けてやる事になっているんだ...
永井荷風 「ひかげの花」
...早速それでは私のところにあるものを御頒(おわ)けしましょうと言って下さった人があった...
中谷宇吉郎 「語呂の論理」
...同好者に只(ただ)で頒(わか)つと一番良いのだが...
「文士の生活」
...其処で頒(わ)ける厄除けの護符(おまもり)が有名で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その前に頒布会といふものをやりたいと云ひ...
牧野信一 「朝居の話」
...遺産をことごとく知友貧人に頒与(はんよ)し...
南方熊楠 「十二支考」
...」「その内頒けてあげるよ...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...知友に頒つのは二百部でも十分なのを思い切って三百五十刷らせて見た...
柳田国男 「予が出版事業」
...』執達吏の読上げて居る書籍は此春(このはる)郷里の兄から頒(わ)けて呉れた亡父の遺物である...
與謝野寛 「執達吏」
...「みなに頒(わ)けてやれ...
吉川英治 「新書太閤記」
...公邸の家財はやはり困窮者の布施(ふせ)に頒(わ)けてしまった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...これを罹災(りさい)の民と貧民に頒(わ)けてやり...
吉川英治 「新・水滸伝」
...小さい末弟たちに頒け与えても...
吉川英治 「平の将門」
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