...頒(わ)けてやれない...
海野十三 「火薬船」
... 天朝より開板して天下へ御頒示(はんじ)成(な)されたしと頻(しきり)に祈念(きねん)仕り居られ候...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...弁信に向っても頒(わか)たなければならないはずなのが忘れられていました...
中里介山 「大菩薩峠」
...不破の関守氏から一樽を頒(わか)ちもらって来て道庵に授けたものですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...貴い自分達の冬籠りの食物を頒けてやつたことを腹立たしく思出した...
中島敦 「狐憑」
...仲間で盗み溜めた金を頒けて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...其処で頒(わ)ける厄除けの護符(おまもり)が有名で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...知友の間に頒(わか)った事が町奉行の耳に入ったのである...
森鴎外 「細木香以」
...知友に頒つのは二百部でも十分なのを思い切って三百五十刷らせて見た...
柳田国男 「予が出版事業」
...それぞれめでたい文句の小謡を新作して節付けしたのを門中へ頒(わか)つ...
山本笑月 「明治世相百話」
...蜀の二十州を頒(わ)けて...
吉川英治 「三国志」
...甘寧はそれをみな百人に頒(わ)けた...
吉川英治 「三国志」
...兵三万をお頒(わか)ち下さい...
吉川英治 「三国志」
...恩賞として頒(わ)けてやる...
吉川英治 「三国志」
...茶菓が頒(わか)たれる...
吉川英治 「新書太閤記」
...身寄りの老幼に頒(わ)け与え...
吉川英治 「新・水滸伝」
...お頒(わ)けいただくなんてことはできません」とかなりな額の金を渡した...
吉川英治 「新・水滸伝」
...五匹の田作をそれへ取り頒(わ)けて包んだ...
吉川英治 「べんがら炬燵」
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