...程好き煖(あたゝか)さを一間の内に頒(わか)てり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...毎年これを頒布して...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...複製して暑中見舞として知人に頒(わか)った椿岳の画短冊は劫火(ごうか)の中から辛(かろ)うじて拾い出された椿岳蒐集の記念の片影であった...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...これを朋友子弟に頒(わか)つ...
田口卯吉 「将来の日本」
...アカイア軍勢その戰利頒たん時に...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...衆人の撰びて頒ち與へたる)麗人その時琢かれし美はしき卓...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...村の墓地をやつと頒けて貰つたといふ...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...あれの物として頒(わか)ち置いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...早速それでは私のところにあるものを御頒(おわ)けしましょうと言って下さった人があった...
中谷宇吉郎 「語呂の論理」
...ほかに日本ポリドールが数年前名曲鑑賞会からアマール・ヒンデミット四重奏団の演奏した「弦楽四重奏曲第二番」を頒布(はんぷ)したことがある(ポリドール四五一五七―六〇)...
野村胡堂 「楽聖物語」
...野のはて夕暮雲かへりてしだいに落ちくる夕雲雀の有心(うしん)の調さへしづみゆけばかすかに頬(ほほ)うつ香ひありて夜の闇頒ちて幕(とばり)くだる...
萩原朔太郎 「感謝」
...天恩の一荷を頒ちて...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...因って退陣事終って一同の所獲を頒(わか)つと察す...
南方熊楠 「十二支考」
...またそこから野菜も頒けて貰えるようになったりした...
横光利一 「夜の靴」
...六名の衆にも頒(わ)け...
吉川英治 「上杉謙信」
...兵三万をお頒(わか)ち下さい...
吉川英治 「三国志」
...近所の者で頒(わ)けてくれと仰っしゃいましたけれど」「だれも取ってくれないんですか...
吉川英治 「新・水滸伝」
...十分に頒け与えた...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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