...その頑是(がんぜ)ない駄々(だだ)っ子のような私どもを...
高神覚昇 「般若心経講義」
...店から店と頑是(がんぜ)もなく観(み)て歩いたもの...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...可愛い右の人差指を真っ直ぐに立てて天を指(ゆびさ)した頑是(がんぜ)ない姿なども...
谷崎潤一郎 「細雪」
...何より頑是ない人の父や母におくれたのほど悲しいものはありませぬと申して...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...まるで頑是ない子供のようでした...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...尤もこれがまだ頑是ない仔猫であつたら...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...また唯一のあととり息子たるまだ頑是(がんぜ)ないこの拙者の耳に...
中里介山 「大菩薩峠」
...頑是(がんぜ)ない芳江がよくあれほどに馴つきえたものだという眼前の事実であった...
夏目漱石 「行人」
...あの頑是(ぐわんぜ)ない太郎(たらう)の寢顏(ねがほ)を眺(なが)めながら置(お)いて來(く)るほどの心(こゝろ)になりましたからは...
樋口一葉 「十三夜」
...頑是ない子供にしてやるように...
火野葦平 「花と龍」
...頑是ない子供のように...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...まだ頑是ない年のことでもあるし...
山本周五郎 「つばくろ」
...松千代の友だちにはちと頑是(がんぜ)なさ過ぎるが...
吉川英治 「黒田如水」
...そこに仲よく遊んでいる頑是(がんぜ)ない二人の幼児(おさなご)を...
吉川英治 「親鸞」
...この国の頑是(がんぜ)ない土民たちであった...
吉川英治 「親鸞」
...そういう頑是ない土民には...
吉川英治 「親鸞」
...まだ頑是(がんぜ)ない幼な児...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...良人に残されて孤屋(こおく)を守る妻や――父を慕って夜泣きする頑是(がんぜ)ない子達や――年老いて子に先立たれてゆく親達や――「ああ...
吉川英治 「旗岡巡査」
便利!手書き漢字入力検索