...ああ何がお前たちの頑是ない眼に涙を要求するのだ...
有島武郎 「小さき者へ」
...實に頑是ない好い兒である...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「革命の研究」
...ただそうして頑是ない子供のように...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...可愛い右の人差指を真っ直ぐに立てて天を指(ゆびさ)した頑是(がんぜ)ない姿なども...
谷崎潤一郎 「細雪」
...尤もこれがまだ頑是ない仔猫であつたら...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...あんなに頑是なく...
外村繁 「日を愛しむ」
...頑是(がんぜ)ない子供の上にある...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...彼等――老いぼれた不具者と頑是(がんぜ)ない幼児(おさなご)――にとっては...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...頑是(がんぜ)ない子供がやっと積み上げた小石の塔を...
中里介山 「大菩薩峠」
...頑是(がんぜ)なく...
中里介山 「大菩薩峠」
...頑是(ぐわんぜ)ない子供(こども)の間(あひだ)にも家族(かぞく)の力(ちから)は非常(ひじやう)な勢(いきほ)ひを示(しめ)して居(ゐ)る...
長塚節 「土」
...写生文家の人間に対する同情は叙述されたる人間と共に頑是(がんぜ)なく煩悶(はんもん)し...
夏目漱石 「写生文」
...単に頑是(がんぜ)ない聴衆の好奇心を充(みた)すためならば...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...松千代の友だちにはちと頑是(がんぜ)なさ過ぎるが...
吉川英治 「黒田如水」
...この頑是(がんぜ)ないものまでを...
吉川英治 「新書太閤記」
...そういう頑是ない土民には...
吉川英治 「親鸞」
...良人に残されて孤屋(こおく)を守る妻や――父を慕って夜泣きする頑是(がんぜ)ない子達や――年老いて子に先立たれてゆく親達や――「ああ...
吉川英治 「旗岡巡査」
...頑是のない子供心にも尚ほ且つこの母の他と異つて居る性質を何となく飽き足らず忌み嫌ふて居るのであるかと思ふと...
若山牧水 「一家」
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