...頑強に手にとらず...
小穴隆一 「二つの繪」
...沼間は頑強に拒けてどうしても耳を貸さない...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...頑強に玉乗りを守っていて...
高見順 「如何なる星の下に」
...ほとんど奇蹟(きせき)的なくらい頑強に行動させた...
太宰治 「乞食学生」
...ひろく頑強に支持されるにちがひない要素を持つてゐて...
太宰治 「「人間キリスト記」その他」
...頑強にそれを廻わした...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...今日までのところでは頑強に抵抗して云う事を聞かないでいる...
寺田寅彦 「ゴルフ随行記」
...由紀子の遺言だといってHさんが頑強に主張して...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...よしてもらいたい」と頑強に拒否し続けているのであるが……...
野村胡堂 「胡堂百話」
...頑強にはね飛ばしました...
野村胡堂 「芳年写生帖」
...こんなに頑強に彼女が私を追っ払ったことはなかったのです...
平林初之輔 「アパートの殺人」
...彼は最初何事を訊ねられても頑強に知らぬ一点張りで通して見た...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...頑強に遣っていて...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...彼は頑強に「これは私のものだ」と拒(こば)んだ...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...舎人は頑強にそう云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...さすがは頑強に自負している荒木勢だけのものはあった...
吉川英治 「黒田如水」
...――が、その後で、「丹波をいただいても、御承知のとおり、あの地方は、旧将軍家の所領で、いまなお頑強に、根城をかまえて、何者が臨んで来ようと絶対に服従はせぬぞといわぬばかり、我意を張っている土豪が多いのでござる...
吉川英治 「新書太閤記」
...只もう冷静に頑強に事実を否定することであった...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「青蠅」
便利!手書き漢字入力検索