...僕ら二人はお互いに対しては意地を張って頑強にねばるが...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...頑強に云い張った...
江戸川乱歩 「悪霊」
...ほとんど奇蹟(きせき)的なくらい頑強に行動させた...
太宰治 「乞食学生」
...之を推し退(の)け頑強に拒まん者は許されじ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...「そしてひどく頑強に主張なさる...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...おれの魂は頑強に反抗した...
豊島与志雄 「朝やけ」
...しかし被告は頑強にそれを否認した...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そのほかにも古い革袋が頑強に残っている...
中井正一 「調査機関」
...よしてもらいたい」と頑強に拒否し続けているのであるが……...
野村胡堂 「胡堂百話」
...最初頑強に『知らぬ存ぜぬ』と言ひ張つて居た佐七も...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あまりにも早く――どんなに頑強に...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「断食芸人」
...こんなに頑強に彼女が私を追っ払ったことはなかったのです...
平林初之輔 「アパートの殺人」
...季節を逸れた水の氾濫! それこそ兇なる星辰(ほし)の頽れだ≫四肢を張り、頑強に口を閉ぢ、むざんに釘うたれたまま、ぎるんぎるんと渦巻く気圏に反りながら、冷酷な秋の封鎖のまつただ中を抛れた、その記憶がま新(あた)らしい...
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...躯(からだ)ぜんたいで頑強に拒否の意を示していた...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...北島との縁談は頑強に断わった...
山本周五郎 「屏風はたたまれた」
...その点になると頑強に口をつぐんだ...
山本周五郎 「山彦乙女」
...頑強にふせぎ戦って一歩もひかない...
吉川英治 「私本太平記」
...頑強にもちこたえて来た今川方の大高城が...
吉川英治 「新書太閤記」
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