...彼は親の権威を頑固に守り通していたし...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「幽霊花婿」
...併し俺の現在の立場から眼の屆かぬ境に對しては頑固にわかりの惡い男でもあるに違ひない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...なお頑固に前説を固持して贓品の追徴をしなければ...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...かなり福次郎の気持を頑固にしていた...
梅崎春生 「狂い凧」
...「実に不思議ですね」「ところが指紋だけじゃ心細いね」老紳士は頑固につぶやいた...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「ペルゴレーズ街の殺人事件」
...そこで世人(せじん)が突込んで実際は伯爵が生きているんじゃないかと訊くとゴーは頑固に首をふってそんなはずはないという...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...わたしは頑固におしだまっていた...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...なお頑固に生きんとつとめる肉体の最後の息吹(いぶ)き...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その綱だけは頑固に残ります...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...頑固におし黙っている...
久生十蘭 「海豹島」
...頑固にじつと立つてゐた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...俳優以外の人物が劇を書くものと頑固に信じている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...いつも頑固に口ではいらないと言っていた...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...頑固に胸を押えた...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...こ奴だけはなかなか頑固に放さない...
横光利一 「旅愁」
...近江源氏の血を今も頑固に誇っている老人だが...
吉川英治 「源頼朝」
...人は頑固になるという危険を防ぐことができる...
和辻哲郎 「孔子」
...頑固に旧信を守り...
和辻哲郎 「鎖国」
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