...その結果は却つて頑固な對手の心に反感と恐怖とを深くするばかりである...
石川啄木 「病室より」
...軌条(レール)に接して枕木の上へ止木(チョック)を固定させる頑固な釘なんですが...
大阪圭吉 「とむらい機関車」
...それだけに頑固な信仰を持った僧の一人である...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...左様な頑固なことは申しません...
中里介山 「大菩薩峠」
...私の父は昔氣質な義理堅い頑固な人で...
長塚節 「教師」
...生首と死体とが実に頑固な威嚇(いかく)をくり返しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これはみんなお前やお夏に疑いをかける細工だ」平次の推理は次第に専次の頑固な心を動かして行きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そして頑固な蛮民を世界商業に...
服部之総 「汽船が太平洋を横断するまで」
...頑固な共和主義者も今更のように革命の惨害の大きさに驚き...
久生十蘭 「カストリ侯実録」
...エステル叔母や頑固な親戚たちは...
久生十蘭 「キャラコさん」
...その話をしきりに言い張る頑固なしつこさとは...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「早すぎる埋葬」
...頑固なこの行商人を雪のなかにひっぱりこんで泣きべそを掻かしてやりたい...
本庄陸男 「石狩川」
...頑固な程はっきりした正邪の区別が...
牧逸馬 「双面獣」
...どっかの工業学校へ入った年に病気で落第したら頑固な父さんがあんまり怒るもんで自棄(やけ)になって家を出て仕舞ったんですって...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...むしろ何か著しい大きな身体的奇形とか癒(い)やしがたい頑固な障害とかを考慮してする方が...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...これも栄二の頑固な言い分がとおったのであった...
山本周五郎 「さぶ」
...この性格があってこそ頑固な旧態一掃もなし得たのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...頑固な士族あがりの父親とも...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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