...――頑固な男なのは残念だが...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...詩人が農場の最も価値ある部分をたのしんだのちに立ち去るのを見たことがある――頑固な農夫は彼が二つ三つの野生の林檎を取ったのだとばかり思いこんでいるが...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...頑固などというものは...
太宰治 「如是我聞」
...お祖父さんが頑固なことばかり仰言るのでね……...
豊島与志雄 「同胞」
...私はどうして頑固な父の反對も顧慮しないで養父の許に走つたのでせう...
長塚節 「教師」
...唯頑固な私の父は妻子と同棲することを許容する條件として父が養父との交際を絶對に拒絶することに就いて決して容喙してはならぬといふことでありました...
長塚節 「教師」
...中村先生という名物の頑固な生徒監がいて...
中谷宇吉郎 「若き日の思い出」
...無口で頑固な宇太松は...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...頑固な鐵砲風呂で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...人間が頑固なので...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...後ろ結びの頑固な男結びか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...未だその頑固な魂の影が殘つてゐた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...世間には往々(おうおう)伯を頑固なる守旧家の如くに思っている人もあるようなれども...
穂積陳重 「法窓夜話」
...頑固な顔つきをして生命を睨みつけている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「墓地へゆく道」
...こんどは発熱と頑固な咳(せき)にくるしめられて床についてしまった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...漢学者一流の頑固な見識屋であったにも拘らず...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...その頑固な心の井戸はつねに冷たい空虚(うつろ)をいだき...
吉川英治 「宮本武蔵」
...さらに頑固なものは火刑にするといって...
和辻哲郎 「鎖国」
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