...頑固な家扶(かふ)...
泉鏡花 「いろ扱ひ」
...根が労働者であるせいか頑固な身体(からだ)つきで...
徳永直 「冬枯れ」
...例へば世人は彼を称して最も頑固なる保守主義の代表者と為すも...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...少年時代を頑固な漢學塾で苦しめられ青年時代を學校の規則で束縛された憤慨のあまり...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...親父は頑固な人間に似合わず風流であった...
中里介山 「大菩薩峠」
...なんとも頑固な祈祷(おいのり)を捧げるのではございます...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...性根に頑固なところがあつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...強情で頑固なところが最進智識をすこしも求めようとしないで...
長谷川時雨 「木魚の顔」
...博士のほうはなぜ頑固な沈黙を守りつづけたのだろう...
久生十蘭 「泡沫の記」
...無限分割学説の最も頑固な擁護者によっては...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...服從を期待して反抗に出會した氣難かしい專制者の失望と――どうしても同情することの出來ない他の感情や見解のうちに見出したところの冷(ひや)やかな頑固な判斷の非説を...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...自分は獨逸人の頑固なのは大嫌ひだが...
堀辰雄 「ハイネが何處かで」
...四十年近く仕えるスライトが頑固なこと...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...頑固な反抗を続けているのである3)...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...どんな頑固なシャックリでも酒石酸(しゅせきさん)と炭酸曹達(たんさんそうだ)があれば直ぐ癒る...
村井弦斎 「食道楽」
...これも栄二の頑固な言い分がとおったのであった...
山本周五郎 「さぶ」
...土荒れした頑固な掌(てのひら)が...
吉川英治 「新書太閤記」
...頑固な意志を示して誓った...
吉川英治 「親鸞」
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