...その外(そと)には頑丈な鉄格子がはまっている...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...ひしゃげた鼻、頑丈な骨格、まるで拳闘選手みたいな男だが……ああ、わかった、あいつだ...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...頑丈なヤニマツが場所の狭さに屋根板にこすれてキーキー音を立て...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...英治さんは兄弟中で一ばん頑丈な体格をしていて...
太宰治 「帰去来」
...上原稔の骨張った頑丈な手を握りました...
豊島与志雄 「乾杯」
...頑丈な木格子の門扉が閉鎖されていた...
豊島与志雄 「牛乳と馬」
...不器用な頑丈な手で...
豊島与志雄 「香奠」
...六十近い頑丈な老人で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...頑丈な三十男だけが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...身體は頑丈な方で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...もう一人は菜葉服を着た赧ら顔の頑丈な男で...
久生十蘭 「金狼」
...頑丈な拳で袋を叩きつけてから...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...傍聴人は何れも血気盛んな、見るから頑丈な、腕つぷしの強さうな人のみであつた...
平出修 「逆徒」
...この頑丈な錠前を慎重に開けて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...止まったところは石壁(かべ)に開いた頑丈な樫(かし)扉の前だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...西洋建築で青く塗られた頑丈な家である...
村山槐多 「殺人行者」
...こうして想像も及ばぬ恐怖と苦悩の世界に生死も知らず飜弄されながら……ああどうかしてモット頑丈な姿になりたい...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...髪も頬鬚も半分白くなった頑丈な大男で...
若山牧水 「青年僧と叡山の老爺」
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